COLUMN
「ヒトコト」に懸ける想い @hitokoto_me
by TARO MATSUMURA - 2009.05.18 01:57
Microsoft Office for MacとTALKSHOW by castaliaのプロジェクト「ヒトコト」も、残すところあと1人、MAYA MAXXさんへの取材と、あと4人の配信を残すだけとなった。まだお聞きになってない方は @hitokoto_me からお楽しみください。
この企画を思い立ったのは、2009年の初め頃。iPhone経由でTwitter熱が再燃して今に至るけれど、140文字という究極に近いまでにマイクロ化されて秒単位で情報が流れまたスルーされることが前提のこのコンテンツ流通の時代に、一方でじっくりと心に残るコンテンツをいかに紡ぎ出していくか、ということをぼんやりと考えていたときにできあがった企画だった。
「ヒトコト」というネーミングは山脇さん(@waki3)と考えて出したんだけれど、やっぱり現代の格言、名言って言うのはTwitterの1ポストに収まる言葉で、それがReTweetされながら、可視化されたまま流通して、人々の記憶に残っていく。ヒトコトのパワーというモノをいかに増幅するか、またしっとりと記憶するか。とても今っぽいコンテンツに仕上がったんじゃないかと想う。
そう思える理由は、「この人のヒトコトを聴きたいから紹介します」と新たなインタビュー先を紹介してくださる方々がたくさんいたり、イベントにして欲しい、という要望まで出ています。これはぜひApple Storeでヒトコト品評会とライブトークみたいなことをしたいと思うので、企画にご協力頂ける方は @taromatsumura までダイレクトメールかつぶやきください。
ちょうど時を同じくして、MacFanの第一特集のインタビュー企画が重なり、ゴールデンウィークを含む2週間前後の期間に実に20人近くの方々へ一気にインタビューすることになった。Microsoft Word 2008 for Macのノートレイアウトに、Zoom H4から録音してログを取ることで、インタビューのメモと実際の音声をばっちりとアーカイヴすることが出来ている。
途中から、「このWordファイルを公開しちゃったらどう?」という山脇さんとの相談で、ヒトコトウェブサイトでWord 2008 for Macで作った.docxファイルを公開した。音声付きの僕のメモを開くと、メモの箇所からインタビューの音声を聞くことが出来るようになっている。
以前ディヴィデュアルの遠藤さんにインタビューしたとき、TypeTraceのプロジェクトは「現代の生原稿を残すアプリケーションである」と語っていた。もちろん全てのヒトがTypeTraceで原稿を書けるわけではないし、全てのヒトのTypeTraceのデータが面白いとは限らない。けれども、昔原稿用紙の上で行われていた作家の葛藤や編集者との戦いの痕跡を、デジタルとして残すことができる点は、文学やデジタルの文化にとって大きな意味があると思っている。
その前提を置いた上で、インタビューの音声とそれにシンクロするテキストメモが入っているWord 2008 for Macのノートレイアウトのファイルは、なんと位置づければいいのだろう。そこで僕は「デジタルでアーカイヴされた生のインタビュー原稿」という感じじゃないか、と思ったのだ。
しかも、インタビューの時間が丸ごとアーカイヴされ、そしてメモが頭出しになっている。出来るだけ生の状態を残すため、誤字脱字も残した。もちろん原稿を起こすときはちゃんと調べたり、直したりしているんだけれども。
ヒトコトのアクティビティは何らかのカタチで残していきたいと思っているし、インタビューの生原稿もまた一気に蔵出しするタイミングがあったら面白いと思うし、イベントのアイディアもたくさん出てきてしまって、1つずつ実現していければ、と思っています。
今回の一連の仕事のきっかけは、僕がジャーナリストを志すきっかけを与えてくれた現在GREEの山岸さんを初めとした編集者の方々、仕事のチャンスをくださっている方々、そして「言葉のアイディア」というワークショップを時々やってくれているフルヤくん、アイディアをカタチにしてくださっている山脇さん。様々な方々のおかげです。改めて感謝。アイディアとかアクティビティとかは、やっぱりとても連鎖していて、面白いものです。
Related Article
Trackback
- URL:
http://upwest.org/mt/mt-tb.cgi/9899