書籍の「デジタル万引き」
2003.07.01 11:49 JST - (keitai)
「デジタル万引き」って…。なんかもうちょっとばちっと来るような呼び方なかったのかな。それはそうと確かに街の本屋でも、時々見かけますよね。雑誌や本の写真をケータイのカメラで撮影していく人。そんなに小規模の本屋だと気が引けるのかやっている人を見ないけれど、街頭の様子を見るに、まあ年齢層によってはだいぶ大胆にやるんでしょう。
日本雑誌協会では、「今日食べに行くお店や、映画など日常に密着した情報がカメラ付き携帯電話で撮影されてしまう」としており、携帯電話がユーザーに非常に近いところにある情報ツールであることを指摘。「全てをカメラ付き携帯電話のせいにするつもりはない」と前置きした上で、「デジタル万引きについて、小売書店から多数の苦情が上がっており、メガピクセル携帯電話でこうした行為が加速する」と、カメラ付き携帯電話の今後の普及に対して警戒感を示している。
その状況をどうやって調べたのかが興味アリだ。やはり書店へ行って実際に、あるいは監視カメラなどで観察するということなのでだろうか。
ケータイのカメラで撮影する情報に「今日食べに行くお店や、映画など日常に密着した情報」を挙げているが(なんとなく雑誌名がちらほら浮かんじゃいますけど)、そう言う情報こそケータイのi-modeサイトで無料で提供されている範囲にいくらでもあるんじゃないか。もちろん全てをフォローしているわけではないし、話題を作り出す媒体である雑誌には追いつけないのかも知れないが、i-modeのコンテンツ提供サイドとすれば、「頼られてないな」と気にすべきかも知れない。
・ケータイwatch: 日本雑誌協会とTCA、「デジタル万引き」への注意呼びかけ
それならば、無料の雑誌に同じような情報を載せて逆にレストランとタイアップするとか、割引チケットをつけるとかしておけば何か新しいチャンスが生まれそう。(こういう形態を既にやっているところあるよね)本を売る機会を逃すのではなく、どんな本が求められているかという事に注目すれば何が問題で携帯で写真を撮るのか?ということがわかるでしょう。(値段が多分一番の問題なのだろうけれど)
無料で手に入る本があっても本屋に来てもらえば他の本も買うかもしれないし。 ネット書店と戦うにはいろいろアイディアを絞らないと。
無料タウン情報誌が、実はいつの間にか僕の回りでも大活用されていて、向こう1週間に参加する飲み会3回に2回は、それの割引が使われています。店探しと割引クーポンゲットを両方出来てしまうというのが、便利みたいです。
以前ラジオのCMの話を書きました が、情報誌もメディアのカタチとしてムリが来ているのかもしれない、なんて思いました。ご指摘のように例えばレストランとタイアップするようなカタチで売っていかないとダメなのでしょうね。
あるいは、情報の量り売りにするか。もちろん、雑誌の情報を買う、という少額課金はまだ難しいので、工夫をしないと行けないでしょうが。
まさにその通り、ホットペッパーですよ。でもあれって、雑誌界のJ-WAVEみたいなもので。ラジオCMの記事参照。
・network styly* : 本屋さんで雑誌とかをカメラ付ケータイでパシャッ!=デジタル万引き?
あとは、CDと同じで、デジタルコピーできないおまけ要素を付加することで買ってもらうようにする(それって、要は「ふろく」だ。でもそういや、子供のときほど「ふろく」に惹かれなくなってしまうのはなぜなんだろう?あれだけ「ふろく」に釣られて雑誌買ってたのになあ・・)とかなのかなあ。そんな余裕のあるところは少ないかもだけど。
雑誌の付録で良いな、って思うのは、ソノシート。数回聞くと聴けなくなっちゃうレコードなのですが、これって付録の基本でしたよね。昭和40年代ごろですかね、雑誌が売れなくなってしまった時に、子供向けに「鉄腕アトム」「鉄人28号」「狼少年ケン」のようなソノシート付きの雑誌を出したら爆発的に売れた、という経緯があります。これって、メディアミックスの父みたいなものじゃないか、と思うわけで。
僕がソノシートのことを好きなのは、何回か聞いたら物理的に壊れちゃって聴けなくなる、という点です。もちろんアナログからデジタルに変換して保存する人だっているかも知れないけれど。こういうアイディアをベースにして、雑誌の再起を考える、というのは面白そうです。
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松 村 太 郎