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『東京育ちの東京論』

2003.07.01 15:45 JST - ( )

 ずいぶん前に読んだ本だけれど、最近回りでトーキョー論が盛り上がりつつもあるので、積極的にメモ。

 僕は東京で生まれ東京で育った人間だが、渋谷には惹かれるが池袋には惹かれない、という非常に漠然とした、説明しようがない感覚があることに、前々から気がついていた。僕のみならず、両親や祖父母などに聞いても、説明は出来ないがなんとなく同じような感覚があると言っていた。

 この本はそれに対する一つの答え・考え方を提示してくれる。渋谷に住んでいる僕がなぜ池袋や上野に惹かれないか、品川やお台場に惹かれるのかということが、東京と言う都市の成り立ちから解明してくれていて、面白い。東京で育った人、東京に移り住んだ人、東京にいる人は、読んでみるとどこかで 「なるほど」 と納得できる点があると思う。

・『東京育ちの東京論 - 東と西の文化が共生する都市』
伊藤滋 (2002, PHP新書)


・yogolog: 東京

最近じゃーどこの地方都市もプチ東京化してて、なんか地域の〈場〉のアイデンティティうすくなってきてますよねー。特にニュータウンや団地が乱立してる中堅以上の都市の郊外ともなると、もう〈場〉の記憶・歴史なんてあったもんじゃない。そういう空っぽの特徴自体がその〈場〉のアイデンティティにすらなってる。

でもかといってやっぱ、どこも完全に東京のミニコピー都市にはなってないというかなりえてないというのもおもしろい。

この指摘も、この本から解決することが出来ないだろうか。日本の方々から色々な要素が集まって形成された東京を日本の中心・首都と据えたために、地方が逆輸入するカタチになって、ミニコピーだけれど完全にそうなっていない、という状況が出来ているのではないだろうか。これはあんまり行政とかを考えない考察。

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