blogで企業のブランディングができるか?【書き直し ver.】
2003.12.09 09:12 JST - (weblog)
※ オリジナルの記事にエントリーにtrackbackを頂いていたのですが、ネットワークの不良な環境(というか自宅なんですが)から他のエントリーを更新したところ、消えてしまったので、覚えている限りで書き直します。少し変わってるかもしれませんがスミマセン。
ココログを僕のサイトから知ったというクロダサンのエントリー。
・クロログ×クロログ: nifty ココログ、セレブ(笑)がつけるblogのブランディング効果エントリーはまだ3つのみなのだが、どれを読んでもとてもほほえましくなる。なんでだろうと思った結果は、社長という存在がblogのように大なり小なり自分をさらけ出すという行為をするのがとてもよいのではないかと思った。と、そう思ったのは、Six Apart(MTを作った会社)のご夫婦との裏舞台を見せてしまうところや、初日の感想で素直に喜んでいるところなど。このようなところに、人間臭さ、真実さ、奥出研で流行の言葉"信頼財"の存在を感じる。
会社のトップから顔が見える形で情報が出てくる事に対して(広報上の戦略だとしても、そしてそれだけのことで)これだけの信頼財を獲得する結果になるというのは興味深い。
日本で「有名な会社」というのは名前が知れてるだけで、「何を考えているか理解されている会社」とは全くイコールではないと思う。そういう中でのトップからのメッセージが入ってくると、理念の部分まで含めての理解が進むことになるから信じられる、という事になるのだろうか。だとすれば、社長のブログはブランディングの一端を担えるかもしれない。そういう意味で、トップが直接語るという行為は受け入れられた、と見ることが出来そうだ。
日本は組織で社会が語られる割には、その組織はブラックボックスのままにしてあることが多い。その方が都合が良いとすら思っているかも知れない。今回のイラクは兵に関しても、首相からは閣議を通した後ですら「しかるべき時、しかるべき対応を」という説明しか聞こえてこない。日本のトップ像とは、直接のメッセージを発しないモノだ、と期待していない部分がどこかにあるのだろうか。それに比べると、トップである社長がblogで考え方や舞台裏を語り始めたら、その情報にはかなりの信頼財がついてくるといえるかも知れない。
しかしニフティ株が上がっているのは既存bloggerと@niftyユーザーとの間だけかも知れない。blogを知らない人にとっては触れることもないウェブページだろうし、あるいは見たとしても社長が語っていることについて、何がすごいのか、何が面白いのか、果たしてすぐに分かるかどうか。
bloggerが喜んでいるのは、ニフティの社長が自分たちと同じやり方・流儀でメッセージを書いたからなんじゃないか。共通のプロトコルで情報が載ってきたからこそ、意味があるモノとして受け入れて、沸いている状況があるのではないか。
これはすなわち、auにやられっぱなしのDoCoMoの社長が、絵文字満載のメール風でメッセージを書いて、女子高生がそれを目にするのと同じだ。ケータイ会社の社長が自分たちと同じ綴り方でメッセージを送ってきたら読むだろうし、渋谷・池袋界隈で「タッチーって超ダンディじゃない?」みたいなプチ・ブームが起きる。これと同じ事だ。しかも“イケて”ないとダメなのだ。“ナウい”ではダメ。そういった細かい部分まで見透かされてしまうことになる。
いろいろな会社の社長たちが、自分たちの顧客や顧客候補に向けて、それぞれの流儀でメッセージを発信し始めるようになるだろう。そうした時に内容はもちろんのこと、最初の話に戻るけれど、人間臭さ・真実さなどの「信頼財」があるかどうかが問題になってきそうだ。本当に社長が書いているのか、媚びへつらっているだけなのか、そこに理念はあるのか。見抜かれますよ。
初めのうちはブームのように社長のblogが登場してくるだろうけれど、やるならば本気で膝をつき合わせる覚悟がないと、かえって逆効果のブランディングをしてしまう可能性があるんじゃないか。blogは風呂具、裸のつきあいなんです。
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松 村 太 郎