FOMA目標上方修正とインセンティブ積み増し
2004.02.05 01:50 JST - (keitai)
DoCoMoはFOMAの契約目標を、先だって達成した200万契約から240万契約に上方修正した。読みが甘いとかそういう事じゃなくて、上方修正を繰り返したり、目標をあっさり打ち破ることで好調感をアピール、「FOMAへのダメダメ感」を拭いたかったりするのでは、なんて思ってしまう僕はFOMAユーザー。2月のカタログにはもう発売されるF900i、P900i、N900iが掲載されていて、早く後続機種を出さないと、買い控えで目標達成も危ういんじゃないか、と思ってしまう。
・ITmediaモバイル: ドコモ、FOMA契約目標上方修正 3月末240万に
ITmediaの記事では、インセンティブの積み増しで900iも505iS並の価格で販売すると書いてあった。505iSは1台あたり3万円ほどのインセンティブだが、900iは1万円プラスの4万円ほどにするようだ。ARPU(ユーザー一人からの1ヶ月あたりの収入)がPDCよりFOMAの方が2000円ほど高いから、そこからインセンティブ費用を回収しようと言う狙いかと。ちなみにARPUは、PDCが8000円、FOMAが10210円となっていて、音声通話はそれぞれ6040円と6850円、データはそれぞれ1960円と3360円となっている。
インセンティブ積み増し作戦はキケン?
単純に計算すれば1万円の積み増しでも、5ヶ月立てばその分を吸収できる計算になる。とにかく数を増やして、普及感、メジャー感を出そうということが優先のようだ。これはユーザーの間での感覚はもちろんだけれど、ユーザー数が伸びていることで、コンテンツ提供側がFOMAに歩み寄ってサービス展開をしてくれるかどうかにもかかっているため、いずれにしても重要な数字と言うことになる。
今FOMAを使っているユーザー像って言うのがどこかで分からないかな。アーリーアダプター層をそろそろ超えているんじゃないかと思われる一方で、僕の回りにもFOMAからPDCに戻ったという人が何人もいる。特に、仕事に使っている人。口を揃えて「使い物にならない」と言っている。まあそんなモノかと流しても良いんだけれど、使う人が増えてきても、この「使い物にならない」感が残ってしまっては、ちょっと後々辛いんじゃないか、と思う。PDCに戻るだけならまだマシだけど。
FOMAのARPUは契約台数が増えるに従って下がってくると見られており、PDC並に落ち着いて来るという予想が出ている。インセンティブを積み増しした分をARPUに頼るのは後が続かないことになる。特にFOMAはパケットパック(通話にも利用できる無料通話分)に入ることでパケット代が極端に安くなるため、PDCユーザーが多数流れ込んできて今までと同じ使い方をすると、そのままパケット分のARPUも減るだけだ。ちょっとした新しい使い方が加わったとしても、減ることはあっても増えることはなさそうな気がするし、APRU急落なんて事も考えられる。
テレビ電話が根付くかどうか
パケット代が安い点もFOMAならではだけれど、各社のパケット割引でそれもイマイチぱっと輝くセールスポイントではなくなってしまっている。FOMAがPDCや他社のケータイと最も違っている点がテレビ電話の有無。最近FOMAユーザーの後輩たちがテレビ電話をかけてきてくれたりする。
しかし「無理矢理使おうとしてる」感たっぷりで、特にテレビ電話だから良い、と言う使い方をしているわけではない。他には「飲み会の中継はイイネ」「遠距離にはもってこい」「出張中のパパと繋いで、食卓にテレビ電話を置いて一緒に食事をしてみた」なんて言う後輩もいて、使い方模索中。
テレビ電話が音声ARPUかデータARPUか、どちらに含まれるのか分からないけれど(回線交換を使うので音声になるのかな)、実はテレビ電話がキチンと立ち上がるかどうかが、FOMAのARPU急落を防ぎ、さらに上昇させる可能性を持つタネなんじゃないか。
たびたびテレビ電話の話題で「相手が増えないと…」と歯切れの悪い終わりになってしまうんだけれど、実際僕もほぼ全く使えていないので何とも言えないのです。4月までには何か言えるように使い込んでみます。
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松 村 太 郎