なぜ三菱自動車に惹かれないか?
2004.04.23 22:30 JST - COLUMN (car)
このニュースにはビジネス的な、あるいは構造的な、様々なファクターが関係していると思うんだけれど、クルマ好きの切り口から思うところを書いてみようと思う。率直なところ、三菱の昨今のクルマにはそそられないのだ。別に僕はスポーツカーが大好きというわけでもなくて、WRCラリーも好きだけれど高級サルーンに乗ってみたいとも思っている。1種類ラヴではなく、いろいろな価値観で乗りたいクルマがある。その中に、三菱の車は残念ながら入らない。
クルマとしてどこか「いいな」と惹かれないのだ。あくまで僕は、という話であって、それこそ個人的で直感的な、ものすごく感覚的なモノだけれども。惹かれなければ調べようとも思わないし、それこそ試乗しようとも思わない。
僕がクルマを見る時、スタイルやスペックは見ていくのはもちろんだけれど、どういうクルマか、と言う事が伝わってくるかどうかが第一歩だ。もちろんコマーシャルの善し悪しもあるけれど、概して良いクルマのコマーシャルは割と良いように思う。どこかしらクルマが語られる時ににじみ出てくるモノってあるような気がして。
三菱の絶頂はバブル期のパジェロが大流行した頃。これが今の仇になっているのではないか、と僕は思っている。パジェロをカテゴライズする時、スタンダードな乗用車と言うよりはトラックに近い作り方をしているように見える。
これが大流行してから、乗用車的な努力よりもトラック的な作り方でノウハウを貯めていった。結果、乗用車に市場の流れが回帰した時に出遅れてしまったという事はなかっただろうか。僕が惹かれるのが乗用車的な魅力だとすれば、他のメーカーがクルマ作り魂を着々と蓄積しながら新車を開発していく中、トラック魂からの転換が上手くいかなかったから、三菱にはあまり興味が出ないのではないだろうか。
外資が入ってきた自動車メーカーで、日産とスバルと三菱があるけれど、今現在の、限定的な結果だけでグループ分けした際、日産&スバルと三菱とでは何が違ったのか。全くビジネスを無視した意見として、社内の「クルマ作り魂」の差だったのではないか、と思ったのだがどうだろう。
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松 村 太 郎