このエントリーを含むはてなブックマーク twitterでつぶやく deliciousにブックマーク

「輸入CD規制」へのCD屋の反応

2004.05.28 11:46 | by TARO MATSUMURA
|


 「年金国会」といわれつつもぐだぐだになりつつある今国会で、平然と参議院を通過したのが著作権法改正法案。これに対してAmazon.co.jpは「洋楽の輸入音楽CDの規制や値上げにつながるような法律改正には反対していく」との声明を発表していたが、HMVとタワーレコードがそれぞれコメントを発表している。

 タワーレコードは幾分コメントを矛盾させる格好で全肯定を避けているし、HMVは洋楽の輸入盤がその範囲に入らない事が望まれると強調している。Amazon、タワーレコード、HMVは国内CDの価格以上に、とばっちりを受けそうな自由な輸入CDの販売を懸念しているという点で、国会や国内での議論とはズレている。当然HMV新宿SOUTHのレイアウトが何となく好きな僕も、国会やレコード協会の議論とはズレているかも知れない。

 価格が1000円高くなったとしても、その音源が聞けるのならまだ良い。日本版が作られてないCDまでもが輸入障害に遭ってしまい、聴きたい音楽が買えないという状況だけは、絶対に避けて欲しいと思っている。

・ITmediaライフスタイル: “輸入CD規制”——HMVは「反対」、タワレコは「賛成?」

 HMVジャパンは、現在審議されている法案について「現在の法案ではまだその規制による洋楽輸入盤に対する影響がどの程度のものか明確でない」と法案を疑問視する姿勢を示し、輸入CD販売会社として、これまで通りの流通を提供できるよう、昨年9月の段階から関係団体などへの働きかけを行っていたことを明らかにした。また、「弊社の取引会社(レコード会社)からもこの法案は洋楽の輸入盤には行使しないとの確約を得ております」と消費者に対してのメッセージも添えている。

 タワーレコードは「アジア諸国からのJ-POP CDの日本への還流について、現在何らかの防止措置が必要であるということは理解しており、日本国内市場への影響の大きさを考慮すると、その主旨には賛同致します」と述べており、法案趣旨に賛成の姿勢を示している。しかし、そのコメントには「世界各国から自由に商品を輸入できることが望まれます」とも添えられており、賛成意見を表明している部分についても、「還流について」という表現を用いており、法案について全面的な賛成の趣旨ではないとも読み取ることができる。


この法案についてもうちょっと理解を…

 僕もキチンと理解し切れてない部分があるかも知れないので、調べつつ、調べつつ。

 この法案、日本のアーティストのCDのなど海外版がアジアから輸入(「還流」という言葉を使っている)してきて、同じCDでも輸入された海外版(歌詞などは外国語)の方が国内正規版より安く購入出来るようになり、価格維持のための再販制度が事実上形骸化している問題を是正するための措置。

 しかし日本のアーティストではない海外のアーティストのCDについても、海外から輸入された安いCDと、ボーナストラックと日本語解説が入って高いCDが存在した場合、この規制に引っかかるようになるかも知れないという懸念がある。「還流」とは違うけれど、アメリカのレコード会社の日本ビジネス本格化のための力が働いているともいわれている。

 事実だとしても、P2Pによって売り上げ規模が縮小しただとか、今回の「還流」による再販制度崩壊寸前だとか、コンテンツの話題と売り上げとの関係がぼかされているような気がしてならない。ビジネス的な努力も尽きたのか、制度や法に泣き寝入りしている姿に映ってしまうのだ。それがアーティストの保護に繋がることも分かるんだけれども、妙に大義名分として掲げているにも程があると思ってしまう。


CDの買い方

 僕は欲しいと思った音楽のCDはレンタルやダウンロードではなく買っている。そんなに沢山は手に入れる事は出来ないけれど。CDそのものだったり、ジャケット、アートワークなどが欲しいのだ。特にジャケ買い(ジャケットを見て即断して買う)なんてしていると、ジャケットから伝わる感覚・雰囲気・オーラみたいなモノに賭けて買うわけで、中身の音楽と外見とは関係があると思っている。だからいくら日本で楽曲のダウンロード販売が始まったりiTunes Music Store日本版がオープンしても、CDで音楽を買いたい口なのだ。

 海外のアーティストのCDで海外版と日本版はジャケットデザインが同じで、日本版には日本語解説とボーナストラックが入っている、というCDがよくある。例えば日本版には日本のアーティストのリミックスが追加されている、だとか。前者2000円、後者2500円だとすれば、そのリミックスと日本語解説が500円の価値になる。

 僕は多分後者を買うんだけれど、別にリミックスがなくてもいいなら2000円の海外版でいい。また、それこそジャケットなどのアートワークに日本語が入っていない、完全にオリジナルなモノが欲しいと言う場合もある。この場合、オリジナルなモノが日本では販売されないと言う事、つまり選べなくなってしまうわけだ。

 家の部屋からJASRACの建物が見えるんだけれど、それを眺めつつもう少し考えてみたいと思っている。勉強しなくては。

Category:
Tags:

Read more related

Tagged Article

Received

Trackbacks