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Google Desktop Search

2004.10.16 03:04 JST - ()

 Googleが自分のコンピュータに保存されたファイルやウェブ履歴を検索できるGoogle Desktop Searchというアプリケーションをリリースした。

・CNET Japan: Google、デスクトップ検索に一番乗り--Google Desktop Searchを公開 - このアプリケーションは、メールやMicrosoft Officeの文書、America Online(AOL)のチャットログ、これまでにアクセスしたウェブの履歴といった情報を検索し、ウェブブラウザの画面上からアクセスできるようにするものだ。「これはちょうど、コンピュータの詳密な記憶のようなものだ。以前見たことがあるものなら、必ず見つかるはずだ」と、GoogleのMarissa Mayer(コンシューマー向けウェブ製品担当ディレクター)は述べている。

 Googleの検索に慣れている人なら、その流儀での検索を自分のコンピュータに対しても行うことができるという感覚になるのだろうか。残念ながらWindowsのみの対応でMacユーザーである僕は利用できない。でも僕はきっと好きなアプリケーションなんじゃないかと推測している。



 「好きなアプリケーション」というのは、ローカル環境でも検索をしているからそう思ったのだ。


■ 電子メールでの経験

 以前電子メールソフトの使い方について書いていたときに、フォルダに分類しないで検索する使い方に慣れていると言う話を書いて、フォルダ派の方々に「損してる」と言われた。いや使いやすいのは分かっているんだけれども、僕にとってその方法は破綻したのだ。

 僕も以前の電子メールソフト上でフォルダをたくさん作って、振り分けルールをたくさん設定して、と言う使い方をしていたことがある。所属や人間関係での分類、メーリングリスト関係なんかをきっちりと分けていた。ところが忙しくなってくると、開かないフォルダが出てきたりしてくる。そういう中にこそ重要なメールが埋もれているわけで。多少マメだけれども詰めが甘い、と言うパターン。

 そのためにApple Mail.appの件名や差出人や全文の検索が早い、というのはとても重宝している。届いたメールは時系列に並べられているが、フィルタリングをかけたいときには出した人の名前やMLのタイトルなんかをちょこっと文字を途中まで入れる。それでパパっと絞り込んでくれるとなると、今までフォルダと振り分けを作り込んでいた手間が何だったんだろう、と言うことになるのだ。もちろん文字を毎回入れなければならない、というのはそれはそれで手間なんだけれど。

 前フリが長くなったけれど、同じことが、そろそろファイル管理にも出てきそうだと言う話。

 メールは破綻してしまったけれど、日常使うファイルは.MacのiDISK上の1つのフォルダの中に、使う種類別にフォルダを作って管理している。そのためどこのMacで開いてもキチンとファイルにアクセスできるというのが、今しっくり来ている環境だ。

 ところがこのルールが最近狂い始めている。ミーティングや授業やインタビューのログなどは、特にどこのフォルダに属することもなく生成されていくことになる。結局「log」というフォルダを作ってそこに全部放り込み始めてしまった。一応ファイルネームを日付と1語のルールでつけているので時系列にファイルがリストされているんだけれど、それでも何が書いてあったかまではもはや思い出せない。そうなると、ファイルの全文検索が欲しくなってしまう。

 今はログファイルだけで済んでいるけれど、だんだんその他のファイルもいくつかにまたがっていたり所属未定なんてことになって、「tmp」(temporaryの略)なんてフォルダを作って放り込み始めるかもしれない。そうなると、これまで整理していたものに整理がつかなくなるという意味に置いて、メールに見た自分の中での破綻がファイルにも起きてしまうことを示唆しているような気がしてならない。

 となると、デスクトップからの検索を行ってくれるツールというのは、僕にとって好きなアプリケーションになる、と感じた理由。MacOS Xの次期ヴァージョンTigerの「Spotlight」が、Mail.appの感覚でハードディスクのファイルを探し当てていくことができるようになっているのかな。


■ iDiskの便利さと非効率

 ところで今、正に作業に使っているファイルについては全てiDiskに入っている。iDiskは何をしてくれるかというと、ローカルにiDiskというディスクイメージを作ってくれて、そこにファイルを置いたり変更したり削除したりすると、.Mac上にあるiDiskと同期を取ってくれて最新の状態が保たれる。

 例えば研究室にある別のMacでiDisk上のファイルを作業して保存して、家に帰ってきて自宅のMacを起動すれば、iDiskからは研究室で作業し終わった状態のモノに更新されて、作業の続きをすることができる。で、デスクトップ検索からはローカルのiDiskの上を検索した結果がリストされることになるのだ。

 自分の環境でSpotlightやGoogle Desktop Searchが導入されたときのことを考えてみると、なんだか非効率が起こすような気がしてくる。確かにファイルを扱うためにはいかなる形であれ、ローカルにコピーしてこなければならないんだけれども、それらを検索するためのインデックスについては、ローカルにコピーされたファイルからインデックス付けをし直す、みたいなことになる訳だ。むしろiDisk上にあってローカルにコピーされていない状態でもインデックス付けしてくれて良いわけで。そうすると全てのファイルを同期を起動ごとに取らなくても良くなるかもしれない。

 ちょっと混乱してきたので整理すると、ローカルのハードディスク内のファイルの検索のためのインデックスを、.Mac上に保存してくれるようになったら、と言う話だ。.Macなんて明らかに複数の場所で複数のMacを使うことを前提にしているんだから、各マシンのローカルのハードディスクのインデックスを.Macが保存してくれていて、デスクトップ検索をかけると、どのMacにどの更新状態で存在しているか、と言うことを教えてくれたりすると良いかもしれない。


■ コンピューティングの中心

 僕が書くとまどろっこしいんだけれど、渡辺聡さんがCNETのblogでわかりやすく書いておられます。

渡辺聡・情報化社会の航海図: Google Desktop Searchにコンピューティングの近未来を見る - しかし、Googleはコンピューティングの中心をデスクトップから引き剥がしつつある。ウェブ上にコントロールの中心があり、外付けのドライブとして自分のローカルPCがある、手元のPCはウェブアプリへのアクセス端末であると同時に自分専用のストレージとしても機能しているという見方が成立している。

 「コンピューティングの中心」という視点で考えて、Google Desktop SearchがローカルPCやそのOSから引き剥がそうとしているという考え方。現在のiDiskのように実際にローカルのディスクイメージとしてコピーしなくても、ネットワーク上にあるファイルのインデックスさえ利用できれば、それだけでもだいぶ違うんじゃないかと思う。そして近々Googleがストレージを提供し始めるという見方もできる。そりゃ、Gmailで1GBのストレージを提供しますよね。Googleが提供するストレージがユーザーのコンピューティングの中心になるのだとすれば。

 ファイルをどこに置いておくかというスタイルが、ローカルからネット上に移っていく?iDiskを日常的に使っている上でGoogle Desktop Searchの登場を聞くと、このアプリケーションがローカルからネット上へ移すきっかけ作りとして十分なモノである可能性を、だんだんと思い描き始めている。

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