「ケータイ」「ブログ」 - カタカナ化=文化化
2004.12.02 01:48 JST - COLUMN - IDEA
延々と「ケータイ」や「ブログ」について考えたりパネルディスカッションをしている最中に、日本語でカタカナ化と文化化が同期して起きるのではないか、という事に気付いた。この文章を書いている今現在は、ネットが繋がらないところにいる(繋がってからアップしました)ので調べられないけれど、既にどこかに書いてありそうなくらい安直なアイディア。まあ一応メモとして、少し考えてみたいと思う。と、そうこうしているうちに「ネット」という言葉を使っているが、別に全国ネットのネットではない、もちろんインターネットのことだ。
・ケータイ
・ブログ
この2つが気付いたきっかけとなった言葉たち。「ケータイ」はもともと携帯電話の略になっているが、ただ「携帯」と言っても携帯できる何か、と言うことまでは表していない。ところが「ケータイ」と言えばもはや「携帯電話」のこととして通用しているし、さらに言えば携帯電話関連の周辺の話も含めて「ケータイ」と括られている。言葉として「携帯」と「ケータイ」は既にイコールでなくなっているのではないか、ということだ。
同じ事が「ブログ」にもいえる。これはもともと「weblog」→「blog」となってこれのカタカナ表記として「ブログ」となっていたが、最近思うに「ブログ」と言われると、例えば儀礼的なtrackbackが流通するような日本のブログ事情を考えるに、欧米で綴られているblogやblogコミュニケーションとは異質のモノになっているのではないかと言う印象がある。これもカタカナ化して文化化した例だと思う。カタカナ化が先か文化かが先かは分からないけれど。
・ネット
・メール
これらは上に挙げた2パターン、省略&カタカナ化の「ケータイ」パターン・日本語化&カタカナ化の「ブログ」パターンそれぞれの例だ。「ネット」は「インターネット」の「インター」を略したモノ。「ネット」とただ言われると、インターネットに限らずチェーン店のネットだったりテレビの全国ネットだったり色々意味があるが、おおよそ「ネット」と言われると、ほぼ「インターネット」の事を表しているんじゃないか。
またメールについては環境によって結構変わりそうだが、日本の大部分の人は「メール」と言われるとすんなりと「ケータイメール」のことを思い浮かべる。僕がいるSFCの場合はPCで送るe-mailの事を指しているが、一般にはPCで交わすメールのことは「PCメール」なんて行って区別したりしている。海外なんかではケータイメールのことを「SMS」なんて呼んだりしているので「mail」というとe-mailの事を指す場合が多いみたいだ。
今度は地名について。
・シブヤ
・アキバ
このあたりは「シブヤ系」「アキバ系」なんていってファッションや文化のパターンを指し示す言葉として使われている。別にシブヤ系がシブヤ系がシブヤだけでしか見られないわけではないが、象徴的な場所としての「シブヤ」という地名がネーミングにチョイスされている。「シンジュク」「アザブジュウバン」という表記はあまりメディアなどでも目にしないですよね。
とはいえそもそもこれらを内包した「トーキョー」というカタカナ表記は僕は好んで使っている。これもトーキョーっぽいライフスタイルみたいな意味まで込めての表記だったりするわけで。
もうちょっとローカルに流通している単語のSFC編。
・メッセ
・パワポ
どちらもMicrosoft系のソフトウエアやサービスだったりするのだが、SFCの外の同世代にこの単語を使っても「ん?」という反応が返ってくることが多いので、SFCローカルな文化なんだな、と感じさせられる。
と言う漢字でいくつか例を見ながら、省略されたりアルファベットの綴りがカタカナになったりして新しい言葉として、文化を伴いながら流通し始めるというパターンがありそうだ、と言う話をしてきた。勢いというのは怖いモノで、ここまで書いてきて、モノは言い様というか、こじつけというか、そんな気もしないでもないけれど。
年の瀬の12月という事もあって、当然のことのように、来年はどのようなカタカナ言葉が生まれ、文化が生まれてくるのだろうか。今月いっぱいのお題として色々と考えてみようと思う。
TRACKBACK
このエントリーのトラックバックURL:
http://netnomad.org/mt-tb.cgi/1843
![[TypeKey Profile Page]](http://www.tarosite.net/nav-commenters.gif)




松 村 太 郎