Rating - iTunesのレートの代謝
2004.12.16 14:10 JST - COLUMN - IDEA (mac music)
音楽を聴いたりDJの選曲をしたりするのに役立っているiTunes。iTunesやiPodのユーザーの友達に聞くと、意外とプレイリストのメンテナンスには時間をかけないという話を聞いた。そもそもプレイリストを作らなくても20GBや40GBあれば手持ちの音楽は全部入ってしまうと言う人も多くて、手持ちを全部持っていってのシャッフル再生が魅力だ、という意見が多く聞かれた。
僕はけっこうプレイリストに時間をかけている方だと思う。レーティングはきっちりやるし、iPod Photoを使い始める前からアルバムのジャケット画像の登録もマメにやっている。ジャケット登録に関しては、ある意味、iPod Photoによってその無駄とも思われた努力が報われたような気もしているけれど。レーティングについては、★なし=未評価から★★★★★=超良いまでの5段階評価を自分の好みに任せてやっている。
その上で「-」「★」「★★」「★★★」「★★★★」「★★★★★」と、星の数で自動的に生成されるスマートプレイリストを仕込んでおいて、気持ちよく音楽を聴きたいときは「★★★★★」や「★★★★」のプレイリストを良く聴く。また自分が良さを見いだせていないのではないかと疑って再評価したいときは「★」や「★★」の音楽を聴いたりするし、「-」の音楽を優先的に聴いて、とりあえず自分なりの見解が行き渡るようにしている。
1度つけたレートももちろん見直す。★★★★★をつけていたが聴いてみて印象が違ったりそこまで良いと思わなくなっていたら、なるべくすぐに反映させるようにしている。なるべく自分の好みがプレイリストに表れるように努力すべきだと思っているからだ。ところが音楽を聴く時間は限られている上、プレイリストには連続再生が半月以上というステイタスになっていると、とても全てを聴いて再評価をしていくなんて現実的ではない。
そこでどのようにレートの見直しをすればいいかという現実的な方法を考えた。まあ妥当な方法かどうかは分からないが、2ヶ月に1回、全ての曲のレートを1つずつ落とすというモノだ。レートが★のものはそれ以下にはないようにするが、★★★なら★★に、★★★★★なら★★★★に、それぞれレートを下げる。それでシャッフル再生などで出会ったりピンポイントでアルバムを聴いてみて、やっぱり良かったらまたレートを上げればよいのだ。
例えば『マツケンサンバ II』の推移を見てみる。2004年7月に仕入れてからすぐに★★★★★だった。2004年9月1日に★★★★になったが、神宮球場でのライブを目の当たりにした興奮が残っていてGREE night 2.0の選曲などで使ったりしたのでまた★★★★★になる。2004年11月1日に再び★★★★に戻ってしばらくそのままになっていたが、紅白出場が決定して★★★★★に返り咲いた。
12月15日にリミックスアルバムがリリースされていて、結構リミックスがよいモノばかりなので、紅白に出ても2005年1月1日以降、オリジナルの音源が★★★★★に再び戻るかどうかは微妙だ。すると2005年3月1日には★★★になり、2005年5月には★★になる。だんだんフェードアウトしながらオリジナル音源の自分的なブームが去っていくことになる。
このリセットのサイクルについてはチューニングをしてきた経緯がある。以前は3ヶ月に1回にしていたのだが、さすがにそれだと季節感なども含めてずれが大きくなりすぎる感もした。自分的なブームを見つけると言う意味では、本当は2週間だとか1ヶ月に1回でも良いかもしれないんだけれど、忙しさ的にそれだと全部が★になってしまいそう、と言う不安もある。そこで2ヶ月に落ち着いている。
長くプレイリストのレーティングをつけていくと、どうしても「★★★★★」の曲数が溜まってきてしまって、スペシャル感が出なくなってしまう、とかねてから思っていた。この2ヶ月に1回のリフレッシュは、日常的に聴く音楽の新しさを保てるという利点もある。
新しい音楽全てが良いと言うわけではなく、未だに1990年代の音楽や1960年代にレコーディングだって聴く。しかし新しい音楽に触れていたいというのもまた欲求としてある。新しさに軸足を置くなら、リセットされてから買ってきた(摂取した)音楽の評価、特に今現在の「★★★★★」がキチンと新鮮な状態に保たれるのが良い。
リフレッシュしたレートが自動的に反映されるプレイリストと、それらもひっくるめた全曲シャッフルなどを上手く組み合わせて聴いていくことによって、自分の好きな音楽のベースはそのまま残しながらも、新しい音楽を入れていく、というiTunesの使いこなしを実現できていると思う。
そこに今度は「選曲する」というクリエイティビティに最適化された考え方や手法を導入していこうと思う。何も考えずに気持ちよく音楽を聴くためのデータベースを作る作業としてのアクティブリスニングが必要だ、と言うことも表しているが、僕としては何となく楽しんでやっている。これが自動化されるのが次のジュークボックスソフトの目標かもしれないが、それはそれで少し寂しい気もしないでもない。
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松 村 太 郎