Mobile Suica - 2006年1月スタート
2005.02.23 15:11 JST - BLOGGING - COLUMN (keitai)
ついにこのアナウンスが出てきた。JR東日本とSony、DoCoMoがおサイフケータイでSuicaを利用することが出来る「モバイルSuica」を2006年1月にスタートさせるとの発表があった。これによりEdy便りな部分が大きかったおサイフケータイにとって、街での強烈なキラーアプリケーションを持つことになる。
これまで通りのSuicaと同様の改札での利用や駅構内の店での決済に加えて、オンラインチャージや特急券の発行、モバイルSuicaにチャージした電子マネーでのオンラインショッピングなど、通信機能を持っているFeliCaという利点を生かしていく予定だそうだ。
・CNET Japan: ついにSuicaもケータイに: JR東日本、2006年1月にモバイルSuicaを開始
対応するおサイフケータイ
気になる対応機種は900iC、901iCでは利用可能だが、506iCシリーズでは機種によって対応していないものもあるそうだ。
・Tech-On!: モバイルSuica,本当に全機種で使える? JR東が実証実験で確認へ - JR東日本は,駅の自動改札機をSuicaで通過する際の処理性能として,(1)1件のトランザクションが200ms以内で完了すること,(2)平日朝夕の混雑時,1分間に45人〜60人が通過できること,(3)自動改札機のSuica読み取り部から10cm以上離れていても通信できること,を掲げている。<略>「『FOMA 900iシリーズ』『同 901iシリーズ』ならモバイルSuicaのソフトウエアを載せられると思う」(NTTドコモ 代表取締役社長の中村維夫氏)としている。一方,PDC端末の「ムーバ 506iシリーズ」については,一部機種で正常に動作しないもよう。内蔵するアプリケーション・プロセサの処理性能やアンテナの通信距離に問題があるとみられる。
現在のSuicaでは改札機に「1秒タッチ」と書いてあり、多くの人が改札機に定期入れをぺたんと置いて通過していく。観察をしていると、メンコみたいにパシンと音がするほどたたきつけている人もいるが、ケータイでこれをするとどちらかが壊れますよね。そこで「10cm以上離れても通信できる事」と言う条件が入っているのではないか。
またケータイのプロセッサの処理性能やFeliCa用のアンテナ強度といった端末個別の要素もまた関係してくるというのがまた悩ましい。506iシリーズではSO506iC、P506iC、SH506iCにFeliCaチップが搭載されているが、どれで使えてどれでは使えないという情報を出してくることになるのだろうか。SO506iCで使えなかったらちょっと恥ずかしいですよね。
キャリアの動向
DoCoMoが先行してスタートさせるそうだが、元々auはFeliCaケータイに前向きなコメントを出し続けていて、2006年1月のモバイルSuicaスタートのタイミングで参入してくるのではないだろうか。こうなると意思表示をしていないVodafoneが気になる。
・MYCOM PC WEB: Suicaがケータイに - モバイルSuica、来年1月から、ドコモとauで - ボーダフォンについては、まだモバイルSuica採用は決まっていない、としているものの、大塚社長は他のキャリアにも声をかけているとしているほか、中村社長も、「ボーダフォンも(モバイルSuicaを)やっていくと考えている。携帯電話キャリア全体がやっていくことはウェルカムだ」と話しており、ボーダフォンも追随してくる可能性は高そうだ。
逆にVodafoneユーザーは冷や冷やしているのではないだろうか。特に首都圏のユーザーに対しての訴求力しかないかもしれないが、地方ではDoCoMoが強いわけで、ユーザー流出を食い止めるにはいずれにしても、FeliCa対応を薦めるのは必須になるのではないか。
Felicaがケータイの他の機能やサービスとフィールドが違う。着うたやカメラなどのように生活に付加価値を与えるというそれまでのケータイに乗っかっているアプリケーションと違い、FeliCaケータイがなければ生活が不便という、まるでケータイを持っているかいないかに近いようなアプリケーションになってくると思う。
だとすれば、VodafoneがJ-PHONE時代に作った「カメラがなければケータイではない」という風潮のように、「FeliCaがなければケータイではない」というメインストリームがより強烈に作り出されるのではないかと考えている。DoCoMoは先陣を切って段階的に対応端末を増やしているが、auはここでも上手くやりそうですね。新機種全てにFeliCaを内蔵するというシリーズを今年のクリスマス商戦にぶつけてくる様子が目に映る、というか。
集約しすぎに用心?
先週のCNET Japanのコラムで書いたけれど、例えば学校の中など、FeliCaケータイに様々なサービスを集約していくという動きが少しずつ出てくることを期待している。頂いていたtrackbackでは「重要書類を集約しすぎるとケータイを無くしたときのリスクが高くなりすぎる」というご指摘を受けた。その通りではあるのだけれど、今使っている財布をそれごとを無くすのとあまり変わらないかな、とも思う。
そう考えると財布というモノのすごさが改めて実感できる。紙幣・貨幣のお金を基本にして銀行のキャッシュカードやクレジットカード、運転免許書、社員証、各種ポイントカード、割引券、レシートの束、名刺、恋人の写真、回数券や定期券、無くしては困るアクセサリや取れてしまったボタン…。
「おサイフケータイ」と言うからには、割と実現されているモノも多いけれど、更に多用なモノをしまっておける包容力みたいなモノもまた必要ですね。あと、財布は気に入ったモノを無数のデザインの中から自由に選ぶことが出来る。入れ物としての存在もまた考えておかなければならない。
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松 村 太 郎