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Tagging - 身の回りの整理? 表現?

2005.05.03 14:11 | by TARO MATSUMURA
COLUMN, IDEA |


 この連休はまっていることは、4月にやり残したことを片づけることと、身の回りのタグ付けだ。ソーシャルタギングという言葉が出始めてしばらく立つけれど、本来なら自動的に機械にやってもらいたかった物事へのタグ付けを、ユーザーが自分でやり始めるんだからblogに端を発したネットカルチャーというのは面白いものだ。しかもやり始めるとだんだん面白くなって来ちゃうんです。これもまた不思議なところ。

 タグが有効に活用され始めているサイトとして良く挙げられているのがである。Technoratiはblogにエントリーを投稿するときに、含まれるキーワードというかタグを仕込んでおいて、Technoratiのタグのページにアクセスすると、自分と同じタグが仕込まれている他のblogのエントリーを表示してくれるというモノだ。任意で付けるタグだからこそ、自動的に付けられたモノよりも興味深いモノが多いように思える。

 またFlickrでの活用はもっと強烈だ。まず、自分の写真にタグ付けしておくことで、自分の写真から自動的に同じタグのモノを表示してくれるようになる。これはMacのiTunesやSpotlightで実現されるようになった「スマートプレイリスト」「スマートフォルダ」と同じような、動的に生成してくれるアルバムである。まあ前々から書いているように、動的に生成してくれるセットについて僕はとても心地よさを感じているので、好きにならないわけがない、と言う機能である。

 例えば「tokyo」というタグを仕込んでおけば、「tokyo」とタグ付けされた写真が一覧されるし、もっと細かく「ebis」「omotesando」でもいい。とにかく付けておけば、もし一致するモノが見つかれば表示してくれる。これは自分のアルバムに限らず、Flickrを使っているユーザー全体の中からも、当然のようにして同じタグの写真をリストしてくれる。最近面白かったのは「impreza」(スバルのクルマ)タグ。海外の写真がほとんどだったが、PS2のグランツーリスモ4の写真を書き出してFlickrに入れて楽しんでいる人が多かった。

 タグ付けに盲点はある。まず、1つのタグが必ずしも同じものを示しているとは限らないことだ。「impreza」という固有名詞だったらおおよそクルマの写真しか出てこないだろうが、例えば「ebis」と付けられたタグについて、東京の地名なのか、ニューヨークにあるお店の名前なのか、ビールの銘柄なのかは判断が出来ない。これを判断するには他に付けられているタグも共通項や同義性・同質性を計る必要があり、タグのエンジンの発展可能性が垣間見られる。

 また感覚的なモノの場合はもっと難しい。僕が「orange」というタグを付けた写真について、ある人によっては「red」だと感じるかもしれないし、ある人は「yellow」だろうと思うかもしれない。あるいは表記の問題。「newyork」と表記するか「new york」と表記するか。これは別のタグになってしまうかもしれない。また万年筆のことを「pen」とするか「inkpen」とするか。これも別のタグとして扱われる。

 感覚的なタグや表記揺れについては、「それも個性」と含めていってはどうか、というのが先日日本のTechnoratiで話をした佐藤さんの見解だった。タグ付けというと人間がメタデータを増やす作業のように受け取ることが出来る一方で、タグ付けも表現である、として楽しむこともまた、ソーシャルタギングが広がるかもしれない、と思わされる由縁なのかもしれない。

 事実、僕もFlickrの写真へのタグ付けにはまってしまっているんだから。

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