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NOMADな人 - 小檜山賢二

2005.06.03 00:31 | by TARO MATSUMURA
BLOGGING, netnomad.jp |


僕の身近にいるnetnomadな人は、僕の恩師である
小檜山賢二先生です。

現在は慶應義塾大学政策・メディア研究科(SFC)の
教授の職に就いていて、僕は研究室、修士論文で大変
お世話になりました。

小檜山先生はNTTワイヤレス研究所の所長をされてから
SFCの教授として教鞭を執っておられるので、SFCでの
研究領域は始めから無線技術やケータイかと思っていました。

しかし実はそうではなく、当初はデジタル画像処理の研究で
SFCにやってきたのだ、と小檜山先生は振り返ります。それは
趣味だった昆虫写真を研究したい、という思いで大学の門を
叩いたという経緯があったからです。

小檜山先生の名前を調べると、真っ先に出てくるのが日本の
蝶を始めとする昆虫写真の書籍です。NTT時代から趣味の
昆虫写真の書籍を出版して、その筋では名前の通った方でした。

「最近はケータイが流行っているからその授業をさせられている」
と冗談めいて言っていますが、ワイヤレスの領域を極めている
からこそ授業が出来るわけです。

他方昆虫写真についても日本に生息する全ての蝶を網羅する
写真集を出して、次は甲中類だと息巻いています。こちらも
また極めて道を進み続けていると言えます。

小檜山先生の言葉で心に残るモノは多いですが、まずは
「ダブルメジャー」という精神、そしてダブルメジャーを
支えるための「仕事は趣味的に、趣味は仕事的に」という
行動指針でした。そしてそれぞれに仕事仲間、趣味仲間が
いるわけです。

例えば無線技術系ではMITでヘッドマウントディスプレイを
開発したスコット・フィッシャー氏やブログ界隈で著名な
伊藤穣一氏とも議論を交わしています。その一方昆虫系では
『バカの壁』の養老孟司さんが“虫屋仲間”だし、2004年夏の
デジタル昆虫写真の個展を、パルコギャラリーを立ち上げた
アートディレクターの本尾久子さんと共に成功させた。

こういった人たちとの交流や議論は、ダブルメジャーの
なせる技だと思います。一見すると混沌を生み出していて、
肩書きをなんと表したらいいのか分からないかもしれない。
しかしとても重要な視野・視座・視点の宝庫を自分で保持し、
それを研究や趣味などに存分に生かす環境を持っている。

何かを生み出す動力源を自分で持っている状態もまた、
netnomadな人の1つの特徴ではないでしょうか。

taromatsumura

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