戦争は終わった
2005.07.15 22:36 JST - REVIEW (disc music)
夏木マリさんの2年半ぶりのニューアルバム、もちろん小西康陽プロデュース。この作品は賛否両論を狙ってきているような感じがしてくる。
前回のアルバム『パロール』はCDなのにすり切れるくらい効いていて、#04のバカなオトコ(正確には『二の腕』)とかも大好きなんだけれど、そこからするとこのアルバムは、「暗い」「単調」という所だろうか。つまり、全作のカラフルな世界からすると、今回はちょっと退屈なのだ。
一方の視点で見ると、単調、退屈と言っても#04のベースは凝っているし、#05なんかはきっとクラブでかけても踊ってしまうだろうというくらい弾けている。だとすると、ボーカルの女優夏木マリが、どうも憂鬱なステージを表現して見せた、と考えてみてはどうだろうか。『戦争が終わった』というタイトルから連想されるのは、戦勝国にとっての安堵と喜び、敗戦国にとっての再出発だ。なんだかその当たりが上手く表現されているようで、うなずけてくる。
後は#11『戦争は終わった』論争。この曲はピチカート・ファイヴの名無しのアルバム『Pizzicato Five (tm)』に収録されている。この名無しのアルバムは僕の一番好きなピチカートのアルバム。しかし『戦争は終わった』ライナーノーツで小西さんは「新録音にしたのは、以前の録音に納得がいっていなかったから」と言っている。確かに新しい録音は、よりシンプルで、しかしドラマティックに描かれている気がするから。
とはいえ僕はやはりピチカート・ファイヴの録音の方が好きだ。マリさんが歌うとどうしても、「妹の話を姉がしている」という感じがして来ちゃうから。
『戦争は終わった』
夏木マリ - Readymade International (RMCA-1015)
前回のアルバム『パロール』はCDなのにすり切れるくらい効いていて、#04のバカなオトコ(正確には『二の腕』)とかも大好きなんだけれど、そこからするとこのアルバムは、「暗い」「単調」という所だろうか。つまり、全作のカラフルな世界からすると、今回はちょっと退屈なのだ。
一方の視点で見ると、単調、退屈と言っても#04のベースは凝っているし、#05なんかはきっとクラブでかけても踊ってしまうだろうというくらい弾けている。だとすると、ボーカルの女優夏木マリが、どうも憂鬱なステージを表現して見せた、と考えてみてはどうだろうか。『戦争が終わった』というタイトルから連想されるのは、戦勝国にとっての安堵と喜び、敗戦国にとっての再出発だ。なんだかその当たりが上手く表現されているようで、うなずけてくる。
後は#11『戦争は終わった』論争。この曲はピチカート・ファイヴの名無しのアルバム『Pizzicato Five (tm)』に収録されている。この名無しのアルバムは僕の一番好きなピチカートのアルバム。しかし『戦争は終わった』ライナーノーツで小西さんは「新録音にしたのは、以前の録音に納得がいっていなかったから」と言っている。確かに新しい録音は、よりシンプルで、しかしドラマティックに描かれている気がするから。
とはいえ僕はやはりピチカート・ファイヴの録音の方が好きだ。マリさんが歌うとどうしても、「妹の話を姉がしている」という感じがして来ちゃうから。
『戦争は終わった』
夏木マリ - Readymade International (RMCA-1015)
01. 悲しみ ***
02. 古いヨーロッパでは ***
03. 誘惑されて棄てられて ****
04. アルコール *****
05. きれいな顔の女 *****
06. セロニアス・モンク ****
07. 死んだ男の残したものは ***
08. ひとり *****
09. あしたの私 ****
10. 私には子供がいない ****
11. 戦争は終わった ***
12. 悲しみよ こんにちは ***
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松 村 太 郎