2005.11.09 23:06 JST - ( )

Art Talk - 高橋偉和さんと

Hamaguri 僕の小学校の同級生のウーさんが紹介してくれた、照明・空間デザイナーの高橋偉和さん。東京デザイナーズウィークに参加するカタチで先日京橋の画廊で個展を開いていて、今日が活動の現場である広島に帰る日だったそうだ。そこで夜行バスが出る新宿で夕食&お酒を楽しむことにした。芸がないですが、天ぷらのつな八総本店で天ぷらを頂いた。僕はあそこに行くと、どうしてもハマグリの姿天ぷら(写真)が食べたくなってしまうんですよね。ハマグリつながりで今度千原くんにも食べさせてあげたいです。

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      Concept Talkin' 高橋さんは今回、照明の作品をひっさげて個展を開いていたのだが、この作品は実に頭の中に3年前から、実際には2年ほど前から存在していたモノだそうだ。シンプルな額縁のようなカタチが連なっていて、その中に光がある。その額縁の組み合わせ方によって、部屋に漏れてくる光の表情が変わるという、シンプルだけれどもその作品に自分の手を加えることができる、参加型アートの世界を作り上げているのが、この高橋さんの作品だ。

      Big Series #02 画廊に入ってまず奥に目を引く大きめな作品は、まるでいろりのような小さな山のように組まれている長方形の集まり。その中に電球付きの長方形が1つあり、周りに組まれている長方形によって、幾何学的ながら様々な形の光と陰の集まりが部屋中に映し出される。いろりというかたき火みたいなコンテクストがあるから、なんとなく周りに集まって話を始めたくなってしまう。

      Silhouette - emission この長方形の額縁は固定されいるモノではない。ならば、ということで、いろいろ自分で動かしてみることにした。今まで小さなたき火みたいに盛られていたモノを、ドミノみたいに並べてみる。すると、そのドミノの枠に沿って、放射状に陰が部屋中に広がっていく。決してこの作品は固定的な形状や光・陰だけを作り出すモノではないのだ。しかも自分で好きなように形を変えて、光の表情を作り出すことができる。

      Wood Orange #05 僕が最も魅了されたのがこの作品。床におくような大きなモノではなく、机の上に置くと20cm程度の高さになるものだ。内側はオレンジに塗られ、外側は木目のキレイな色が使われている。そして角には、とある刀鍛冶が仕事をした銀の縁が埋め込まれているというもの。内側がオレンジで漏れてくる光もオレンジがかったものになるというのもツボなんだけれど、そのたたずんでいる姿、端正な仕事、そこから作り出される光、素晴らしかった。

      White #02 オレンジと銀のモノと同じサイズで白いものもあった。これもまた手がかかっている作品だ。白い塗料が塗られているのではなく、回の粉が吹き付けられているという加工がされている。とても柔らかな触感だし、とても柔らかな光が漏れてくる。そしてこの組み方も、建築物にありそうなたたずまいがとても都市的で、漏れてくる光も細長い長方形がいろいろな方向に散っていて面白い。

       僕がこの作品について感動したのは、アート作品でありながら、その作品が作り出す光を自分でアレンジすることができる点だ。毎日少しずついじりながら光を変えていく。常に完成型であり、常に完成型ではない。そして自分の満足行く光を使っている人が作り出すことができる。これってなんだかものすごくWeb 2.0のユーザー・エクスペリエンスのイメージに近かったりする。

       高橋さんは、この作品を作り出すまで、世界中を飛び回っていたそうだ。イタリア、イギリス、フィンランド、ドイツ…。いろいろなところを回って、この作品作りのために日本に帰ってきて、広島を拠点にしている。その世界を回っているときの話がまた、面白いモノだった。本当に各地で友達を作って、ネットワークを広げつつある。アートという共通言語があるからなのかな。

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2007.02.01 #06松 村 太 郎
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慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)

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