New Cards - ケータイは「おサイフ破綻」を打開できるか?
2005.11.18 23:15 JST - COLUMN - DIARY (keitai)
僕は以前から、現金を持たない生活にチャレンジしている。一応出発点としては、おサイフケータイでの生活がどうなるか、というトライアルのつもりで始めたことだ。「おサイフをおサイフケータイにスイッチする」という経験に対して、今はどんな障害や不便があるのか、どんな利便性があるのか、生活がどう変わるのか。企業はビジネスをベースにして、おサイフケータイで世の中が変わるなどと夢物語を示すけれど、全く実感がないのでリアルに経験するしかないのだ。そう言いつつ、Louis Vuittonに勤めている後輩には新しいおサイフを見立てて欲しいと頼んだりしています。まあ、まあ、まあ。
まだまだおサイフなしの生活は実験段階ではあるけれど、生活の中で何枚かのカードがあれば、とりあえず何とかなるということにも気づき始めた。メインバンクのキャッシュカード、クレジットカード、運転免許証、交通系のカード(Suica、パスネット、定期券)。これを愛用のカードケースに入れて、カードケースとケータイをジーンズのポケットに入れて出かける。これだけあれば、日常でまず困ることはない。しかしこの段階で、5〜6枚のカードを持つことになるのだ。
購買が伴う現場では、これだけでは足りない。ヨドバシカメラ、ビックカメラのポイントカードは必要だ。同様に、TSUTAYAの会員証+ポイントカードのTカード、六本木ヒルズのコミュニティパスポート(ポイントカード+Edy)、HMVのポイントカード、ETCカード。ここまでで6枚になり、基本6枚の倍の12枚を持つことになってしまった。
今までのおサイフでは、さらに加えて、JAL・ANAそれぞれのマイレージカード、大学の教職員カード、大学発行のクレジットカード、他の銀行のキャッシュカード、紙幣や割引チケット、スタンプカード、紙幣・硬貨の現金。これら加わった結果、見るも無惨に型くずれした分厚いおサイフができてしまうのである。ある意味でのおサイフのモノとしての破綻である。
おサイフケータイのおかげで、上の追加のカードのうちの数枚は減らすことができた。ケータイさえ持っていれば、カードを持たなくてもその役割を発揮してくれるようになったのである。サイフから該当するカードを抜いて保管しておく。まあそうすると、今までよりも中身が薄くなったサイフはスカスカになり、中のモノが落ちやすくなってしまった。だから新しいおサイフを見立ててもらうしかない、ということになったんだけれども。
しかしいろいろ考えて、おサイフの中のカードが結果的に増える方向になっている。まずApple Pro Careカード。仕事でMacを使うなら、おそらくあった方が身のためだと痛感しているからだ。マーフィーバスターみたいな感じですね。これと似ているのがJAFの会員証。先日母親がお世話になって、やはり仕事でクルマに乗る機会があるし、そうでなくてもロードサービスはありがたいと思って。この2枚は保険的な役割の会員証ですね。
そして正確にはカードが増えたというよりは機能を追加するカタチになったんだけれど、六本木ヒルズのMaster Card。これを持っていると来年の10月頃まで、平日2時間、休日1時間の駐車場無料サービスが受けられるようになる。はじめは「またカードが増えてイヤだな」と思ったけれど、日頃の生活を考えてみたら、とても金銭的なメリットが大きかったので。
あとはView Suicaカード。2006年1月28日にスタートするおサイフケータイでのSuicaサービス「モバイルSuica」をその日に使い始める場合に必要になるから、今のうちに作っておこうと思って。ちなみに12月1日以降に作れば、年会費と同じ500円分の商品券がもらえるキャンペーンが受けられるそうです。
このように、日常生活で効果的な(あるいはお得な)機能を果たしてくれるカードは、まだまだおサイフケータイの中に入らないのである。ビジネスサイドとしては、カードを作ってお客さんを囲い込むのかコミットしてもらうことを狙うのか分からないけれど、とにかく自前のカードを持ってもらいたいという方向で動いていく。でもそろそろケータイの中に入れてもらう、というオプションを持ってくれないだろうか。おサイフ破綻を食い止めるツールとしてのおサイフケータイのポジション確立が待たれるばかりだ。
ということで、4枚減ってスカスカになった部分に、きっちりと新しいカードが4枚収まることになって、複雑な心境を隠しきれずにいる。一番残念なのは、おサイフケータイでSuicaカード分の厚みを解消できると思ったら、モバイルSuicaを使うためにクレジットカードがいる点。
結局サイフは元の厚みに戻るわけで、サイフを新調する話をどうしようか考えなければなりません。
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松 村 太 郎