『東京は夜の七時』- COLUMBIA*READYMADEお目見え
2006.01.11 15:57 JST - BLOGGING - COLUMN (music tokyo)
新年2つめの嬉しいリリースをご紹介。2006年、あの『東京は夜の七時』が復活します。以前Pizzicato Fiveが所属していたコロムビアミュージックエンタテインメントが、再び小西ミュージック、いや小西節をホストすることになったそうです。レーベル名は「COLUMBIA*READYMADE」。リリースはこちら。
・COLUMBIA READYMADE: ニュースリリース
http://www.columbia-readymade.com/news/index.html
コロムビアの廣瀬社長と言えば、僕が2005年に研究会でお会いした折、ミュージックビジネスがロングテール化していく中で、レーベルは何が出来るのか?という質問をさせていただいたのは記憶に新しい。今考えるとこんなピンポイントの質問はなかったんじゃないか、なんて思っちゃうくらい。
・tarosite.net: Music Business with IT - 廣瀬禎彦氏 http://www.tarosite.net/2005/10/music_business.html - つまりレディメイド系が出来たのも、レーベルビジネスのプロデュース力の勝利だったという見解。しかしそれは、ロングテール化してくる中では決して特異な事例だったというわけではないようだ。音楽とファッション、音楽と信条みたいな部分を上手く結びつけていたのだから。それではレーベルがセグメントへリーチする、もしくはレーベルがセグメントをライフスタイルへ転換するにはどうしたらよいのか。
まさにここで、廣瀬さんはレーベルビジネスのプロデュース力の勝利を狙っているように思える。

昨年の出会いから、そんなビジネス的な側面が先に気になってしまったんですが、肝心の中身は野本さんお得意のハッピーチューンビート。冒頭いきなりのピアノのサンプリングで早くも「小西節がきた!」と認識し、ストリングスのアルペジオはこれまでの『東京は夜の七時』になかった意匠で新鮮な雰囲気を味わうことが出来る。
最初にほろっと来たのは、「Yeah! Yeah! Yeah! Whoo!」の直後。ここから以前のヴァージョンのサンプルが残っている感じがしてとてつもなく懐かしいと思った。新旧を織り交ぜるバランス感覚はさすがの一言に尽きる。随所に小西節の目印が入っていて、本当に楽しめちゃいました。注目は歌詞。微妙にアレンジされていて、今っぽい感じになる。名曲が更に名曲になる瞬間。でも、そんなに肩肘張って『名曲!」なんて言いたいわけでもないんですけれども。
最後にリリースの仕方。こうやって1曲ずつ出してきてくれると、トラックメーカーもリスナー側も1曲ずつストーリーをゆっくり共有できる感じがしていいですね。もちろんアルバムというタイムラインあるストーリーの固定も魅力的だけれども、新鮮なモノを新鮮な状態でじっくり聞いて楽しむという聴き方は、ネットならではじゃないかとおもう。完全に「シングルCD」の意味がなくなりますね。
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松 村 太 郎