みんなのいえ スタンダード・エディション
2006.01.01 14:06 JST - REVIEW (disc drama movie)
「にんやり、じんわり」の三谷カラー
2001年6月に公開された三谷幸喜さん2作目の監督作品。自分の家を建てる過程を描いたコメディです。DVDそのものはとっくの昔に発売されているけれど、今回は2006年の新作『THE 有頂天ホテル』の特典映像や映画セットの開設を含んだ形で2005年末にリリースされたのがこの「スタンダード・エディション」。僕の好きな脚本家である三谷幸喜さんが、自身の体験を脚色したというエピソードだからこれまた面白い。シチュエーションコメディのその舞台が作られる様子を描くという二重の表現の味わいがある。
そして三谷キャストが炸裂しているのもまた楽しめるところ。もちろんココリコの田中直樹さん演じる主人公のの仕事は脚本家だし、八木亜希子さん扮する奥さんのモデルは小林聡美さんなわけです(ちなみに結婚したい女性の理想像として評価が高いお二人)。その他の役者さんについて、演じている本人と役所が微妙にクロスするような瞬間、スクリーンに出てきてにんまりする場面がたくさんあった。「ゆるやかなおなじみ感」とでも言いましょうか。
作品の中では、田中邦衛さん扮する嫁の父でもある大工と、唐沢利明さんが演じるインテリアデザイナーとの職人・アーティスト同士の対立と、その狭間に立たされる夫婦の葛藤が描かれているが、その割には夫婦は大人な対応を見せてくれる点が、盛り上がりに欠けるかもしれないけれど、逆にリアルな感覚を覚えさせてくれる。それ以上に細かい伏線と落ちの応酬を全部見抜く方が楽しいかもしれませんけど。
『ラヂオの時間』が三谷さんらしい一般の人からすれば非日常の「業界」というシチュエーションだったが、『みんなのいえ』は誰でもありうるシチュエーション。楽しめると思います。
『みんなのいえ』
三谷幸喜監督(東宝)
2001年6月に公開された三谷幸喜さん2作目の監督作品。自分の家を建てる過程を描いたコメディです。DVDそのものはとっくの昔に発売されているけれど、今回は2006年の新作『THE 有頂天ホテル』の特典映像や映画セットの開設を含んだ形で2005年末にリリースされたのがこの「スタンダード・エディション」。僕の好きな脚本家である三谷幸喜さんが、自身の体験を脚色したというエピソードだからこれまた面白い。シチュエーションコメディのその舞台が作られる様子を描くという二重の表現の味わいがある。
そして三谷キャストが炸裂しているのもまた楽しめるところ。もちろんココリコの田中直樹さん演じる主人公のの仕事は脚本家だし、八木亜希子さん扮する奥さんのモデルは小林聡美さんなわけです(ちなみに結婚したい女性の理想像として評価が高いお二人)。その他の役者さんについて、演じている本人と役所が微妙にクロスするような瞬間、スクリーンに出てきてにんまりする場面がたくさんあった。「ゆるやかなおなじみ感」とでも言いましょうか。
作品の中では、田中邦衛さん扮する嫁の父でもある大工と、唐沢利明さんが演じるインテリアデザイナーとの職人・アーティスト同士の対立と、その狭間に立たされる夫婦の葛藤が描かれているが、その割には夫婦は大人な対応を見せてくれる点が、盛り上がりに欠けるかもしれないけれど、逆にリアルな感覚を覚えさせてくれる。それ以上に細かい伏線と落ちの応酬を全部見抜く方が楽しいかもしれませんけど。
『ラヂオの時間』が三谷さんらしい一般の人からすれば非日常の「業界」というシチュエーションだったが、『みんなのいえ』は誰でもありうるシチュエーション。楽しめると思います。
『みんなのいえ』
三谷幸喜監督(東宝)
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松 村 太 郎