日本でもいよいよ10月に街を走り始めることになるAudiの新しいTT。これのお披露目となるAudi TT Loungeが、9月22日に、こちらも初めてのお披露目となる六本木・乃木坂に面する国立新美術館で行われた。前回の東京モーターショーでも一番気に入ったブースを出していたのがアウディで、最近のアウディのプレゼンテーションを注目していたのと、トーキョーの新名所にもなる新しいミュージアムへの興味が相まって、これは行くしかないイベントだった。それにしてもエントリーパスからして凝った作りで、TTのロゴをあしらったエンブレムが光るんですから。
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星条旗通りの坂の手前から入場を済ませると早速国立新美術館の曲線を描くガラスの外観と、その手前に並ぶ新しいTTの姿が目に入ってきた。屋外に展示されていたのはシルバー、ブラック、そしてライトなどが点灯しているレッドの3色。ライトが点灯している様子はとびきりクールで、フロント以上にテールに斬新さを感じるデザインだった。
とはいえ今までのTTや他のアウディのテールのデザインからは外れておらず、むしろこのTTが現在のアウディのクルマの元になるスケッチだったんじゃないか、と思わせる。荒削りか?といわれると確かにそう思うけれど、スケッチをそのまま形にして売ってしまうことが出来るくらい、スケッチが良くできていると言うことだろうか。そのスケッチを描いたアウディのデザイナーがライブスケッチを披露してくれたときに、さらに強くそう思った。このパフォーマンスはエキサイティングでしたね。
クルマのテクノロジについて、止まっている限りでは特に新しい部分はなかったように思われる。エンジンもアウディ、フォルクスワーゲンでおなじみの2000cc直噴ターボと、3200cc V6の2種類。これに2ペダルマニュアルのDSGあらためSトロニックが組み合わされる。quattro(4輪駆動)は3200ccのモデルにのみ設定される。実際に走るクルマに試乗しないとこれ以上のことはよく分からないので、その機会まで取っておくとして、内装だ。
シートは、今まで堅いシートに座りすぎてきたせいか、スポーティーなモデルだけれども柔らかく感じる。しかし決してふわふわしているのではなく、適度に沈み込んだら後はがっちりとホールドされる感じだった。ステアリングホイールの底辺は平らにカットされていて、乗り込む前からワクワクしてしまう。そして手の届くところにこぢんまりとパドルシフトのスイッチが用意されていて、ここでギアチェンジを行うことが出来る。
以前のTTのようにエアコンの吹き出し口からメーターの枠まで正円で整えられていて、スケッチ由来のクルマの印象は残しているが、操作系のパネルがコックピットに向かって角度を付けて配置されている点は、今まで以上に操る人を考えた設計になっているそうだ。事実、ハンドルの外側に少し右手を伸ばすだけで、ライトスイッチなどに触ることが出来る。何気ない変化だけれど、普段とっさに手を伸ばさないドアとハンドルの間のパネルすら使いやすかったのは印象に残った。
決して安っぽくはないんだけれど、ラグジュアリーな感じもしない。ほんとうにいろいろちょうど良いというのがこのTTの内装だった。けれども選べる内装の色で、黒いボディに赤いシートのチョイスは憧れちゃいますね。
そしてフロントのヘッドライトのレンズには「TT」の文字が刻まれている。うまくいくと壁に映し出せるのかもしれませんね。またターンライトのうすく切れ長なレンズは、サイドミラーのLEDのターンライトと同じ意匠を見せていて、拡大されたサイドミラーの印象をシャープなモノにとどめている。そしてクルマの中で一番ダイナミックなモノが、アウディのロゴをあしらったフロントマスクのシングルフレームである、というところに完結している。今っぽくて上手いですよ、ホントに。
とまあこんな感じでAudi TT Lounge in Tokyoでご対面した新しいTTを見てきたが、今日のトーキョーでは国立新美術館の方に触れようと思いますので、そちらもぜひ。
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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