リッチなジオ・モブログ - SH903i
2006.11.02 15:25 JST - COLUMN - OUTPUT - review (keitai)
903iシリーズでは、iモードメールの添付ファイルが合計2MBまで緩和された。これまでは500KBだったためメガピクセルフォトを送りたくてもサイズダウンを余儀なくされていたが、SH903iなら撮影したままの写真を送信できる環境が整った。ただHSDPA対応ではなく上り回線のスピードは今までのFOMAと同じ64kbpsであるため、フルHDサイズの写真を送信するのにだいたい3分前後はかかる。そしてもちろん、パケット定額制に加入した上でのご利用をおすすめする。
さて903iシリーズで新たに標準機能として盛り込まれたのがGPSである。今までのDoCoMoのケータイは、iエリアという面での位置情報取得とそれに対応した情報配信に対応していたが、これからはGPSによって点の位置情報を得ることが出来るようになる(既に先行してGPSを搭載している端末にはムーバ F661i、子ども向けSA800i、SA702iがあった)。早速GPSで位置情報を取得してみると、空が見渡せる場所では10秒ほどで「★★★」(誤差50m以内)で位置情報を取得することが出来る。屋内や地下でも、15秒〜20秒ほどでその場所に合わせた精度の位置情報を取得することが出来た。
取得した位置情報をどのように使うか。まず903iがリリースされて始まったのが「ケータイお探しサービス」である。ケータイを忘れたりなくしたときに、パソコンからMy DoCoMoのサービスを利用して、ケータイの現在の位置を検索することが出来るサービス。申し込みは不要で、位置情報検索に成功する毎に1回315円が課金される。これと同様のサービスが、キッズケータイのリリースに合わせて始まった「いまどこサーチ」だ。こちらは月額210円で、1回の検索に5円がかかる。
それ以外の使い道として、ケータイからブログをアップデートするモブログに位置情報を付ける「ジオ・モブログ」を行うことも出来る。他のキャリアから出ているGPS端末では既に実現していたことだが、写真を撮影して、位置情報を取得し、写真にGPSデータを埋め込んだ上で、メールでサービスに送信する、という手順を踏めば、位置情報付きの写真を簡単にアップロードすることが出来る。SH903iでは写真に位置情報を付加すると、撮影情報であるExifデータとして書き込んでくれる。
位置情報付きの写真に対応したサービス、例えばオンライン写真共有サイトのFlickrでは、位置情報をExifデータから直接読み取り、自動的に地図上に写真をマッピングしてくれる「Geo Tagging」機能を利用することが出来る。今までのモブログに位置情報取得というプロセスを追加する簡単な操作の割には、衛星写真の上に次々に地図がプロットされる様子はなかなか興味深い結果を得ることが出来る。
特に旅行へ行ったときにマメに位置情報を付けながら写真を撮っていくと、旅の思い出がより鮮明になるし、人に教えて同じ風景や体験をなぞってもらったり、自分で気に入ったルートを再びふりかえる時にも利用できる詳しいデータとなる。もちろん、端末の中に位置情報付きの写真を保存しておくだけでも、後から地図を表示するなど位置情報を参照することが可能だ。SH903i本体やmicroSDの中で、気に入ったレストランガイドを位置情報と料理の写真付きで作っていく時にも便利だ。
取得した位置情報は、メールなどで送信することも出来る。写真に位置情報が付加されている場合、メールに添付しようとすると、本文に地図URLを添付するか、と聞かれる。このURLはケータイからしか見られないようだが、お気に入りレストランガイドのお店を友人に教えるときに、写真を添付するだけで相手に場所の地図まで伝わるなら、位置情報の実用的な使い勝手も理解しやすいのではないだろうか。
なお、SH903iのジオ・モブログを僕のFlickrで随時行っているので、カメラの作例やジオ・モブログに興味のある方は参照してください。http://www.flickr.com/photos/taromatsumura/tags/sh903i/
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松 村 太 郎