さっきケータイに関する原稿を書いていて「調光センサー」と書こうとした。しかしATOK2006で最初に出てきた候補に「兆候センサー」という言葉があった。変換ミス未遂だったわけだ。まあそのまま受け流しておけばいいんだけれど、気になったのでGoogleで調べてみたが、僕と同じような変換ミスが1件、「居眠りの兆候センサー」に触れていたメルマガの原稿が1件引っかかった。
ケータイには昨今いろいろなセンサーがついていて、加速度センサーや調光センサー、歩数計みたいなものや血圧計なんかもあるようだ。そもそもタッチパネルのインターフェイスはタッチセンサーだし、Appleから出たiPhoneなんかは対物センサーまで入っているそうだ。それぞれ具体的に動作がわかるセンサーだけれど、この兆候センサーに関しては何をしてくれるのかはっきりしない。
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「何の兆候?」って言うところがまずあるし、たぶんセンサーの値を結合した結果「○○の兆候がありますね」という判断をしてくれるんじゃないかという話である。この場合、値がその端末でとれなくてもいいので、ネットの向こう側から値を端末に送ってくれてもいい話だ。
例えばウェザーニュースが提供している「雨雲アラーム」は、気象レーダーで雨雲が近づいてきたから、あなたのいる場所でも雨が降っちゃうかもよ、という兆候を教えてくれる。もちろんアメダスの実測値ではないので、空振りになることもあるが、局地的な雨でも雨降りは雨降りなので、それがわかるのはうれしいじゃないですか。自分を取り巻く環境の兆候は、知ってうれしい情報だと思う。
また兆候センサーはちょっとリアルな占いに近い部分もあるのかもしれない。自分のバイオリズムと行動パターン的に「衝動買いするかも」とか「落とし物をしそう」だとか。そこまで生活が規則正しかったり、逆にパターンが取れないくらい複雑だったりすると難しいのかもしれないけれど、自分の状況と自分を取り巻く兆候とがうまく連携していろんなことを教えてくれたりすると、それはそれで面白そうじゃないですか。
ここで重要なのは兆候から再現までの時間である。最近始まった緊急地震速報では、長くても数10秒前なので、あらかじめシミュレーションしておかなければ逆に混乱を招く結果になりそうだ。かといって「3ヶ月後、あなたは…」とケータイに言われたところで実感がわかず、スケジュールに登録してもピンポイントの予定ではないのでうまく生かせそうにない。
このように兆候センサーはその情報が有効になりそうな状況や時間が結構限定されている。位置情報や時計やカレンダーと連動して情報が通知される必要がありそうで、もう一寸掘ってみる価値がありそうな話題だ。
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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