前回までで、タグ付けをしながらウェブ上の情報をクリッピングするソーシャルネットワーキングサービスや、写真をオンラインに保存してタグで分類するサービスをご紹介しました。タグについて、タグ付けについて少しずつ慣れてきたところで、タグ付けを続けていくと、自分の周りの情報にどのような変化が出てくるのでしょうか。
僕はソーシャルブックマークサービスのはてなブックマークと、オンラインフォトアルバムのFlickrでタグ付けをしながら情報を蓄積しているのは、これまでのコラムでご紹介の通りです。ここで、僕が付けたタグ付けを例にして、松村のタグ率をふりかえってみましょう。まずははてなブックマークです。
はてなブックマークでは、自分が付けたタグが画面の右側にまとめられており、すでに296種類のタグを付けていることを示す数字が書かれています。タグは「2.0」「4G」「802.11n」「903i」と数字から始まって「yahoo」「yamaha」「YouTube」「yoyogiuehara」とアルファベットのYまで昇順で並んでいます。これは人それぞれの流儀ですが、僕の場合はアルファベットのタグだけしか使わず、表記揺れを防いでいます。
前回野コラムでも触れましたが、タグクラウド(タグが集められて表示されているリンク集)では、そのタグが付けられている情報の数に応じて、タグの文字の大きさで一目で分かります。僕のはてなブックマークのタグクラウドでは、断然「keitai」タグが一番大きな文字で表示されいます。次いで「net」、「biz」、「data」と続き、それぞれケータイ、インターネット、ビジネス関連、数値などのデータを表すタグです。自分がケータイに興味があることには気づいていましたが、ビジネス関連の話題を集めているのだということは意外でした。
そこで、「keitai」タグをクリックしてみましょう。当然ケータイの話題のブックマークが絞り込まれて表示されます。その際、タグクラウドはケータイタグとともに付けられた他のタグが表示されます。つまりケータイと関連性があるタグが何であるか分かります。例えば「keitai」タグを選んだ上で「data」タグをさらに選ぶと、ケータイ関連の統計情報にアクセスできます。
このように、自分の触れた情報、反応した情報の多さを知るだけでなく、そのタグを検索キーとしてさらに情報を探していくことが、タグクラウドをクリックしていくことによって可能になります。続いてはFlickrのタグです。
Flickrでは、撮影した場所、撮影した手段、撮影した対象物のタグを付けています。中身を見ると、住んでいる場所である「tokyo」タグが最も大きくなっています。また取材で写真を取りに行った「okinawa」タグ、これもやはり取材で出かける幕張メッセがある「chiba」タグも大きくなっていることが分かります。またケータイからの投稿を示す「moblog」タグも大きくなっています。
それ以外の対象物のタグでは、「keitai」「person」「food」「cafe」があります。ケータイははてなブックマークと共通して数が多いタグです。やはり僕の生活の中で、最も興味のある対象はケータイであると言うことが、ブックマークの情報収集や撮影した写真から分かります。もしケータイに関するコラムを書くときは、はてなブックマークのケータイタグから情報を参照し、Flickrのケータイタグから写真を集めればよい、そんな使い方も可能でしょう。
一方Flickrの中だけで大きくなっていた「food」や「cafe」のタグに関しては、はてなブックマークで情報を集めていないながら、写真はたくさん撮っている、ということが分かります。潜在的に気になるが情報が足りていない、そんな対象でしょうか。こうして次に何を自分の興味や趣味として取り組むか、と言うことにも近づくことが出来ます。
タグ付けをしていたら、ぜひ一度ふりかえってみて、自分の情報感度や興味をチェックしてみてください。
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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