タグ同士のマッシュアップ - Tag Think 07
2007.05.15 22:22 JST - COLUMN - IDEA - PHOTO (idea tag tagthink)
今までタグ付けをしてそれをアーカイヴする作業を通じて、自分が触れた情報を整理して理解したり、自分がつけたタグから他の情報を探したり、他人とつながったりする過程をご紹介してきました。再び自分のタグクラウドに目を向けてみましょう。そろそろ膨大になりつつあるタグクラウドを眺めていると、これを何かに使えないか、と思い始めるのではないでしょうか。今回はそのたまったタグの使い方の1例をご紹介しましょう。
人がアイディアを思いつくときのプロセスはいくつかあります。1つのテーマを頭に浮かべてじっとしながらうーんとうなってみたり、気分転換のような時間を過ごしているうちにふと良いアイディアが思い浮かぶこともあります。これらは割と偶然の産物と言えるかも知れません。
一人の作業では他に、筋道を立てて1つずつの項目を掘り下げていく方法があります。起・承・転・結をまず決めて、それぞれの中を掘り下げると、自然とアイディアがまとまって人に見せられる状態になります。僕が文章を書くときにも、「アウトラインエディタ」という箇条書き専門のワープロを使って全体像を組み立てて、中身を充実させるという方法を使うことがよくあります。
また、材料を手元に沢山集めて、それを並び替える作業をすることもあります。アイディアに必要な要素を付箋紙に書いて机の上に貼り付け、関係ありそうな要素に分類しながらまとめていく作業方法も良いかも知れません。KJ法と呼ばれたりしているこの方法は、一人だけでなく、数人で机を囲むブレインストーミングの際には効率的な作業方法と言えるでしょう。
さて、再びタグクラウドに戻ります。タグクラウドを眺めてみると、自分の興味があるキーワードが並べられている事を思い出します。自分が興味を持って触れた情報、創った情報に対して短い説明になるキーワードを割り当てているので、そのキーワードの固まりが自分の興味を示していることは言うまでもありません。では、これらのキーワードを、関連しそうな項目ごとにまとめてみてはどうでしょう。
例えば僕の場合は、最も沢山の情報を含んでいるタグに「keitai」があります。自分が触れたケータイ関連のニュースは、「keitai」タグのみがつけられるだけでなく、例えば「keitai」と「DoCoMo」だとか、「keitai」と「camera」だとか、いくつかのタグとともに「keitai」タグをつけています。逆に言えば、「keitai」タグを検索の条件にすると、「keitai」タグが他のどのようなタグと関係しているかを知ることが出来ます。
これは情報を調べる際にも有効です。ケータイの加入者数をクリップした情報を探したければ、「keitai」タグと「data」タグ(統計や調査などの情報につけるタグ)の両方のタグがつけられている情報を探すことで、目的の情報にたどり着くことが出来ます。同様に、「keitai」と「tech」ならばケータイのテクノロジ関係の記事、「keitai」と「music」ならケータイで聴く音楽に関する情報が見つかります。
これをアイディア作りに役立てては動でしょうか。例えば自分のタグクラウドの中で「keitai」と「bath」(お風呂)という2つのタグを取り出したとします。もちろんケータイは電化製品なので、2つのタグを持つ情報はまだ1つもありませんが、1つもないと言うことは、そこはアイディアの隙間になっていると言うことになります。「お風呂で使えるケータイはあり得るのだろうか」というアイディアのきっかけになります。
ケータイをお風呂で使うためにはケータイのテクノロジや機能とお風呂でのライフスタイルを知る必要があります。そこで「keitai」タグと「tech」タグで情報を検索し、もう一方では「bath」タグと「lifestyle」タグで情報を検索する。そしてそれぞれで出てきた情報を元にして「お風呂ケータイ」の在り方や可能性、必要な機能、マーケットでの受け入れられ方などを考えることが出来ます。
自分がためているタグクラウドが、アイディアプロセッサとしての側面を見せる瞬間です。あなたのタグクラウドは、あなたにアイディアの種を教えてくれる状態になっていますか?
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松 村 太 郎