Jazzinhoのセカンドアルバム。デビューアルバム『Jazzinho』が2003年から大ヒットとなって3年のブランクを開けてのセカンドアルバム。前作ではラテンを前面に出し、そして歌唱力で押しまくる構成のアルバムだった。今回はもちろん歌唱力は顕在して居るんだけれど、これを上手く使い分けてサウンドの心地よさ、スムースさ、そして場合によってはパワフルさを織り交ぜる、とてもメリハリの付いたアルバムに仕上がっている。成熟を感じますね。
#01『The Lagoon Monster』では、前作からのパワフルなJazzinhoを弾んだサウンドの上で見せてくれる。キャッチーでメリハリのきいたイントロもまた「ジャジーニョ劇場の第二幕が始まる!」という期待を煽ってくれて、それにばっちりと応えてくれるからうれしいじゃないですか。そして#02『Cancao De Embalar』ではかくんとスムースなサウンドに展開してくる。
一番好きなトラックが前半で出てきちゃうのもあれだけれど、僕は#03『Da Tempo Ao Tempo』が一番好きな曲だ。不安げな曇り空のようなサウンドから晴れて日が出てきてあたりが明るくなるような曲の構成を思い切り盛り立てるボーカルワークには、ちょっとした感動を覚えてしまう。またベースやホーンセクションの凝ったこと!3曲目まで聞いて本当に満足させられてしまった、安上がりな客だ。
#04『Humano, Desumano』はちょっとディスコっぽいテイスト、#06『Look Inside』はメジャー感のあるスムースジャズっぽいサウンド(スムースジャズにしてはクセがありすぎるか)、そして#10『Afro Luso Brasilelro』はJazzinhoらしいスタンダードなラテンジャズももちろん押さえている。
このアルバムを聴いていると、早く梅雨が明けてくれないかな、なんて願いを込めたくなってしまう。暑い夏が待ち遠しい、そう思わせてくれる1枚としてプッシュしておきたい。
Atlas / Jazzinho
Rip Curl Recordings (RCIP0097)
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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