Jobs and Bill
2007.06.15 11:40 | by TARO MATSUMURA
COLUMN | mac, microsoft, nomad, siliconvalley
ちょうどSan Franciscoにいるときに、同じCalifornia、San DiegoでWall Street JournalがホストするD5というイベントが行われた。ここでMicrosoftのBill GatesとAppleのSteve Jobsが相当久しぶりに同じステージのセッションに登場した。地元の新聞も一面に彼ら2人の写真を載せていたし、その後Palo Altoで会った人達も、みんなこの話題には一言以上触れていた。カンファレンスのシーズン、日々のセッションが次の日の話題になる、と言う空気感というかライブ感がある、と言うのに触れられたのも良いチャンスだった。
PCがコンピューティングの中心にあり続ける、と言う方向性の一致や、User Generated Contentがリビングルームに入り込む、と言う視点(具体的にはApple TVとYouTube対応)や、それによるメディアの民主主義の実現、といった興味深いやりとりも行われていた。そんな話題への興味もさることながら、冗談のジャブを入れながらも穏やか、というよりは、お互いをリスペクトするような温かい雰囲気でセッションが進んでいる様子が、なんともうれしい映像だった。ちなみに、iTunesで彼らのセッションを見ることが出来るので、ぜひ。![]()
僕はもはやこの6年間Windowsマシンは使っていないし、しばらく先までもMacを使い続けるだろう、と考えているMac派である。しかし初めて使ったコンピュータはNECのPC-9821Asという98マシンだし、初めて使ったOSはMS-DOS 5だった。
今はMacを使っているけれど、コンピュータに対する初期のリテラシだったり、ネットの導入だったり、自作PCだったり、様々なソフトやハードのトラブルシューティングは、むしろMicrosoftのOSとそれが動くパソコンで学んできた。当然僕にとっては感謝すべき存在なのだ。僕に限らず、コンピュータの普及を推し進めることが出来たのもMicrosoftのおかげだと思うし、だからネットも普及して僕の興味ある分野が形成されたわけです。
そういえば、今年の初め、Windows Vistaのリリースに合わせてCNET Japanの特集記事に出演したのを思い出す。そのとき僕は、同じくMacユーザーの知人に、「あの記事はやらせですか?」と聞かれたのを覚えている。そんなことありませんよー、と言ったんだけれど、何でそんなことを言ったんだろう、と疑問に持ったりしたものだった。
たしかにMacとWindowsは、現状、コンピュータ業界の「2匹の恐竜」(セッションの中での比喩)かもしれないし、シェアを食い合う関係になっている。しかし視野を広げれば、今後のコンピュータ業界を切り開く担い手である。特に今MacにWindowsが駆逐されては、世の中うまくいかなくなるんじゃないか、とすら思う。MacユーザーはWindowsをさわれないと不便なことが起きることが多いけれど、逆にWindowsユーザーがMacを触れる事への怖さは根強いモノなので。
僕のバックグラウンドや現在Macを選んでいることと、Microsoftを擁護しないこととは話が違うわけです。
もう1つシリコンバレーに身を置いてこのニュースを見たときに、ここでは競合するほど情報交換をよくして居るんじゃないか、という雰囲気すら感じられる。ところ変わればニュースの感じ方や受け取り方も変わるな、ということは、経験として覚えておこうと思いました。
・マイコミジャーナル: シリコンバレー101: (227) WWDC基調講演とジョブズ氏/ゲイツ氏の共演をマッシュアップ
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