マグナス・ジングマークとオスカー・シモンソンの2人によるスウェーデンのクラブ・ジャズユニット、Koop。クールでグルーヴィーなジャジーサウンドで、北欧クラブジャズ時代を強烈に意識させるきっかけになったようなグループのニューアルバムなのだが、これはまた不思議なアルバムだ。#01の『Koop Island Blues』でもの悲しいトーンのクールなサウンドを展開したかと思ったら、#02『Come to me』(Yukimi Naganoヴォーカル)は明るくて可愛らしい1曲。おや? とおもったらすかさずまっすぐにジャズをやるかのようなクラブジャズ曲、#03『Forces…Darling』。
そして#04『I See A Different You』は、以前から大好きなKoopの『Summer Day Sun』(だったっけ、たしか)のような明るい雰囲気のキラーチューンへと結びつく。ここまでの構成で、どう考えても小躍りしている自分が居るわけで、楽曲そのものと同じくらい、曲の並べ方に上手さを感じずに入られない。
#05から#08までは、いつものKoopのビートがしっかり聴いたサウンド、スムースなドラムが魅力的なゆったりとしたナンバーと展開されていくが、#09『Drum Rythm A (Music For Ballet Exercise)』という楽曲が入っている。バレエの練習曲でKoopの中では移植のエレキな雰囲気なんだけれど、これがなかなかカッコイイ。そして#10はキラーチューンのリミックス。
本当にオリジナルアルバムは構成が大切だな、感じさせられる1枚だった。iTunesでは#04の1曲しか聴けないので構成の面白さを伝えることは出来ないんだけれども、ちょっと気が早いとはいえ、夏場から秋にかけ手を先取りする格好で、この1枚を用意しておいてはどうだろうか。
Koop Island / Koop
K7 Records (K7208CD) 2006/10/09
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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