これはすごい!
ブラジリアン・ラウンジの新機軸
ちょうど去年の6月に手に入れて、1年間一人で「すげー、すげー」と聞き続けてきた1枚。ただBlogに書くのが面倒だったんけれど、核くらいなら聞いていよう、というくらいハマッたアルバムをご紹介。イタリアやブラジルで活動するシンガー・DJであるEmanuele Cucchiのプロジェクト、Nu Braz。Irma Recordsからのリリースされたこのアルバムは、今までのブラジリアン・ラウンジ系とはどこか違う面持ちを見せてくれる。
トラックメーカーとしてのDJの前に、シンガーであるEmanuele Cucchi。なんと母は60年代にヒットソングを飛ばしたAnna D'amicoだそうだ。
彼女の曲も#07『Moca』と#10『Menininha』でカバーしているし、セルジオ・メンデスの曲も3曲カバーしている。オリジナルの6曲とともに構成されているサウンドは、100%ブラジリアン・ブリーズ。リズムを控えることなく、しかし暑苦しくないさわやかなサウンドを実現していて、その上ボーカルが映える曲作りをしているところが、どことなく新鮮な感覚を誘う。
#04『Scherzi Di Primavera』あたりのイントロは、キャッチーさが完全にイタリアっぽい雰囲気を感じさせる。そうかと思えば、#05『Sohno Bossa』では、少し暗めのトーンで美しいブラジルの水辺のサウンドスケープを思わせてくれるような。ゆったりしたところで#06『Serrado』では明るいボッサ、そして#07『Maca』になると、今度はイビザの海岸にもふさわしいような洗練されたリゾートの情景へ。
とにかく、ブラジリアン・サウンドを自由自在に使いこなしながら、色々なところへ連れて行ってくれるのが、このアルバムの不思議な魅力だ。ボーカルの良さ、ギターのキャッチーさ、サウンドのスムースさ。これを上手くバランスさせながら展開させると、どう表現して良いかだんだん分からなくなってきて、虜になってしまうのも無理もない。
1年たっちゃったけど、こいつはすごいアルバムだ。Irmaの音源をまとめて見られるレコード屋ってあんまりないけれど、もし見つけたらすぐにでも押さえておきたい1枚。
Sonho Bossa / Nu Braz
IRMA Records (IRM825) 2006/7/25
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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