今度のロケットマンのアルバムは結構良い。ダンス・グルーヴのオマージュを鏤めながら、前作からの繊細な音使いを残しながら、重みのあるビートも手に入れている。ダンス系のアルバムとしての完成度が格段に上がっているのは、やはり彼がDJとしてフロアに上がっているからだろう。そして芸人ふかわりょうという側面を持つ彼がこのアルバムを作っている点も、この手の音楽を広めるのに一役買いそうでうれしいリリースだ。
いきなりキラーチューンになりそうなのが#02『FLY Away』。Karinをヴォーカルに迎えてのこの楽曲はビートの早いダンスミュージックだが、アクセントやトーンに『I Beleve in Miracles』を採り入れているのでぶち上がる。次の曲#03『Everyday』はJamiroquaiの『Virtual Insanity』のオマージュ。このあたりで彼の好きそうな音楽を上手く自分で消化しているようなところも、なんだかミュージシャンのある種のプロセスを公開してくれているようで面白い。
一番好きなトラックは#05『In The Light』。その1曲前の#04『Love Girl』と並んで、なんだかベースラインがキャッチーで僕好みの曲だったのだ。この2曲は本当にさわやかに聴けるけれどもどっしりと満足感がある作りになっていて、プレイリスト入りは決定。これ以外の曲も、わかりやすいメロディを中心に据えてくる作り方がRocketmanらしい。「Rocketmanらしい」というキャラクターが既に音にあるんだからね。
#06『Love Song for You』だとか、色々な曲でRocketman自身の声がボーカルとして薄く入っているんだけれど、やっぱりどうやって聞いてもふかわりょうさんの声にしか聞こえないのは、彼の声を長らくテレビで聞いていたせいだろうか。エフェクトかかっているはずなのに。
www.amazon.co.jp/dp/B000NOISAC/tarositenet-22">The Sound Of Musique / Rocketman
Columbia Music (COCP 50986) 2007/05/09
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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