2007.07.12 01:38 JST - BLOGGING
OS X based iPod - 街が巨大なミュージックライブラリ
これはiPhoneがアナウンスされたときから出て欲しい、と思っているモノだけれども、iPhoneの形をしたiPodのリリースが望まれるところだ。実のところ、これがあればケータイがiPhoneにならなくてもいいんじゃないか、なんて思ったりもする。現状、iPhoneで動画を見る環境としてはiPodのお株を奪う形になっているので、同じ形で通信機能がない代わりに、HDDかそれ並の大容量を持つMulti-touch対応のiPod(第6世代)が登場してくれれば、と思うのだ。
iPodにOS XやWi-Fiといったケータイの通信以外のiPhoneに近い機能が搭載されることで、メールやウェブの閲覧などが可能になる、というのは言うまでもない。ちょっとしたPDAや情報の入出力の機能を持つ端末としての性格も出てくる。カメラはどうだろう、いらないかもしれないがiPhotoなどのMacやPC上のフォトライブラリから写真を読み込むことには対応して欲しいものだ。またiPhoneのようにWidgetによる機能追加がWeb 2.0的に行われることにも賛成である。
しかしiPodのような音楽ライブラリが通信機能を持つことは、別の意味を生むかもしれない。
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ニンテンドーDSは、ソフトウエアを持っていない人とも、同じステージで対戦ゲームを楽しむことが出来るようにしている。これはDSが他のDSにソフトをダウンロードさせて環境を整えた上で、同時にプレイをする、というアドホック的なプレイスタイルを可能にしているからだ。そしてこれがなかなか楽しい。ソフトを持っていなくても自分のDSさえ持ち歩けばいいので、端末がパーソナルなモノとして売れるのもわかる。
アドホック的なネットワークはMacだってお得意だ。Rendezvous改めBonjourは、Wi-Fiや優先のネットワーク上にあるMacやPCを見つけてファイルなどをシェアする環境を勝手に整えてくれる仕組みだ。セキュリティのセッティングをキチンとする必要はあるが、手軽なネットワーキングはなかなか面白い。
SFCの大教室でiTunesを開くと、ライブラリ共有を許可しているユーザーの名前がiTunesのソースの画面にずらっと並ぶ。みんな同じWi-Fiにぶら下がっているユーザーで、そのライブラリを眺めていくと、その教室にいる人たちがどんな音楽を聴いているのかが簡単にわかる。そんなにたくさんの授業を持つわけではないけれど、聴いている音楽のジャンルと授業のテーマに何か連動性があるのかもしれない、なんて思ったりしてわくわくしたりする。
DS的なアドホックネットワークとSFCの大教室でのiTunesライブラリ共有を眺めていると、DSがiPodに、SFCの大教室が写真のような渋谷のハチ公前交差点に、それぞれ変わったときに何が起きるか、ということを考えてしまう。
よくルームシェアをしているヒデが口にすることだけれども、Wi-Fi搭載のiPodが出てきたとき、渋谷のハチ公前交差点は、世界最大のミュージック・ライブラリと化すのではないか? あるいは朝の電車の中で他の人のライブラリに入っている曲を見つけて、気に入ったらWi-Fiのエリアや家のiTunesで楽曲を買って自分のモノにする、みたいなことも出来る。
他の人が気に入って購入した音楽を聴いていた人にはiTunesポイントみたいなモノがたまってもいい。センスのいい音楽をフィットする街で聴いていると、いつの間にかもう1曲分のポイントがたまっていたりして。そうしたら聴くこと、音楽を選ぶことに対する評価がカジュアルになされるようになりそうじゃないですか。ちょっとあこがれる世の中です、それは。
たぶん僕はOS XベースのiPodでメールを読み書きしたりBlogを書いたりすると思うけれど、それを音楽を聴きながら実現するのもうれしいし、聴いている音楽から他の人が新たな楽曲との出会いをしてくれたら、僕に明示的なお礼はされないかもしれないけれど、うれしいことだ。
けれどもそれをするには、Multi-Touchのインターフェイスで、今までのiPodのアイデンティティであるクリックホイールを実現してくれないとダメでしょうね。
TAROSITE.NETは1997年にスタートした松村太郎のウェブサイトです。コラムやニュースクリップなどの情報発信と、様々なコラボレーションの場として、10周年を迎えました。
松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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