2007.08.23 16:38 JST - ( )

GarageBand '08 - 安定性が向上したPodcast Studio

Recording Radio with GarageBand '08
Recording Radio with GarageBand '08

 iLife '08のGarageBandは、大きく機能向上したソフトの1つだ。Magic GrageBandという機能が追加され、音楽のジャンルとパートをセットするだけで、その設定に合わせた楽曲を自動的にコーディネートしてくれる機能である。あそこまで簡単だと楽曲制作と言うよりは、著作権フリーで欲しい雰囲気の楽曲をその場で生成する機能、と言う使い方が種だと思われるが、この試作はまた別の機会に。

 僕は普段からGarageBandをラジオ番組やPodcastの制作に利用している。以前はBiasのDeckというソフトを使って制作していたのだが、音楽ファイルの扱いやどのMacでも編集可能である点で、2台目のGarageBandの方が優位性が増してしまった。しかもiLifeの9800円という価格に含まれている点も魅力的で、ラジオ制作なら使う機能もマルチトラックレコーディングぐらいなので、充分事足りるのだ。

 起動してまず変化に気付くのは、時間表示などをしてくれるLCD(という名前があったんですね)のフォント。今でこそ、以前どのようなフォントであったか忘れてしまったけれど、セグメント表示みたいなカクカクとしたフォントは、新しいGarageBandのアイデンティティになりそうだ。

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       GarageBand '08にする最大のメリットは安定性や処理速度の向上である。

       以前のGarageBandの安定性は、お世辞にも高いとは言えなかった。command+Sを頻繁に行っておかなければ不安なくらい、頻繁にシャットダウンが起きていた。テキストなら覚えているように書き直して何とか復元できるが、例えば3分間の1発録りの場合はやはりそう言うわけにはいかない。ソフトがダウンして録音し直し、というのは本当にがっくり来るのである。普段通りの30分番組の録音で、今までは4回くらいダウンしていたところが、新しいGarageBandにすると1回もダウンせずに作業を終わらせることが出来た。これはとてもうれしい。

       また、以前のGarageBandは、シャットダウンの前触れのように、再生しようとしたり、録音しようとしたりすると、風車がぐるぐる回ってしまってしばらく処理待ちを起こしてしまう場面が多々あった。せーの、で録音し始めようとしたときにリニアに反応してくれないのは困りものだ。また、曲が入れ替わるときに、次の曲の音声ファイルを読み込みきれなくて録音がストップしてしまうのも、ノリが崩れてやってられない。

       新しいGarageBandでは、こういった録音にとても迷惑な、ノリを崩すようなことが一切なくなっている。まだ使い始めてすぐなので、今回がたまたまだったのかもしれないけれど、それでもいつもよりも収録時間が15分は短縮出来たのは事実である。ソフトの安定性とクリエイティブは、やはり密接な関係性があることを身を以て体験したようなものだ。

       普段僕は、Macでラジオ番組を録音し、MP3形式の音声ファイルまたはCD-Rにしてラジオ局にどける。これまでのGarageBandではミックスダウンした楽曲は、MP3形式でのエンコードを行うことが出来ず、iTunesに送る際も、ディスクに書き出す際も、全てAAC形式で圧縮率のみ設定することが出来た。

       そのためワークフローは煩雑だった。番組が収録し終わると、もろもろチェックしてから一旦AAC形式の高音質の形式でiTunesに書き出し、iTunes上の右クリックでMP3ファイルに変換すると言う作業を強いられていたのである。

       今回のGarageBand '08では、書き出しのメニューが改善された。

      Save to iTunes library - GarageBand '08 Save to Disk - GarageBand '08

       iTunesに曲を送信する際も、ディスクにPodcastとして書き出す際も、その都度エンコード方式とクオリティを選択することが出来るようになったのだ。これはポストプロダクションの作業時間の大幅な短縮に繋がる点で、ものすごくうれしい対応だ。いつもラジオを収録するMacは.Macに関連づけたiWebではないのでまだ試せないが、iWebにPodcastingとして書き出すことも出来、そこでもクオリティをキチンと選ぶことが可能だ。

       このあたりの使い勝手が向上している点は、ラジオ制作をやっているヒトじゃなくても恩恵を授かることが出来るのではないだろうか。

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