iLife '08
2007.08.08 15:25 | by TARO MATSUMURA
REVIEW | iLife, mac
iMacのリニューアルとともに、iLife '08もリリースされた。価格は9800円。おそらくMacOS X 10.5 Leopardにも標準装備されるメディアアプリケーションスイートであるはずなので、10月のLeopardリリースまで待てばOSとともにiLifeがアップグレードされるされません、パッケージを買わないとダメですね(よしはらさん、ありがとう!)。しかし、そこまで待てるかどうかは、また別の話かも知れない。
注目はiMovie
今回のiLife '08のアップグレードで注目しているのは、なんといってもiMovieである。まずビデオフォーマットについて、いままでHDクオリティはHDVのテープからの入力がネイティブだったが、今度はデータであるAVCHDに対応した。メモリカードに録画したHD映像をiMovieに取り込むことが出来るようになっている。取り込んだ映像は、ストレージの拡大に呼応するように、iPhotoのようなビデオライブラリ機能を備えた。撮影日別にライブラリをコーディネートしてくれるのも使い勝手が高い。
編集した後の対応も興味深い。出力は後にご紹介する.MacウェブギャラリーやYouTubeなど、今っぽいネット側の出し先にも対応している。YouTube対応はどのように行われるのだろう。ダイアログからアップロードできたりするとうれしい。このあたり、キャッチーな対応を織り交ぜてくるAppleのセンスに脱帽と言うべきか。
フルスクリーンを多用するiPhoto
写真のほとんどをFlickrで管理しているので、iPhotoはデジカメのメモリカードからFlickrにアップロードするために、写真を取り込むてんぽらりな使い方しかしていないのが現状だ。
オフィス、MacBook、iMacなど、フォトライブラリもバラバラになっているので、iPhotoを生かしているとは言えない。しかしもう少し使いこなしても良いかも知れない。今までiPhotoでは時系列や取り込んだ単位「ロール」によってライブラリが構成されていた。そのためいくつかのイベントを1回で取り込んだり、1つのイベントを複数のメモリカードで撮影したりすると、ロール単位や時系列だけではどうもしっくりとした配列ではなかったと言える。
これをiMovieと同様、日付でイベントごとにアレンジしてくれる機能が入って、フォトライブラリとしての機能も強化されたように思われる。また編集や閲覧ではMacの普段のインターフェイスを忘れて、フルスクリーンで写真の世界にどっぷりとつかる使い方が出来るようにもなっている。このインターフェイスは新しいiMacの黒い縁が付いたデザインへの納得感を強めると同時に、MacだとかWindowsだとか、そういうコンピュータらしさを忘れて写真編集に没頭する環境を与えてくれるようだ。
カメラの解像度、ディスプレイのサイズなどがそれぞれ向上した成果が出ているのだろうが、こうやってプロダクトやアプリケーションに反映されてくると、生活の中にもテクノロジによる変化がしなやかに訪れるのではないだろうか。iPhotoからそんなことをしみじみ感じてしまったのである。
Magic GarageBand
もっぱらPodcast Studioとして使っているGarage Bandも、楽器をやる人にとって面白そうな機能が搭載されている。Magic GarageBandだ。Magic iMovieという機能が以前のヴァージョンからiMovieに搭載されていたとおり、メディア編集を簡単に行う(その上できあがりも満足いくモノにする)ための機能。Garage Bandにも搭載されたと言うことは、楽曲作成が簡単にできるようになる、ということだ。ジャンルと演奏スタイルから、ヴァーチャルバンドが合わせてくれて、1曲出来てしまうと言う機能。これは僕もやってみたくなってくる。
Garage BandをPodcast Studioとして利用する上でも、ヴィジュアル・イコライジングや編集点の設定、マルチテイクから良いモノを選ぶ機能などが追加されている。まあ良い声で1発録りできてしまうなら関係ないかも知れませんが、制作のアシストになる機能が追加されていると言える。
iWebも2.0対応?
僕がiLifeの中で一切使ったことがないのがiWeb。ちょっと開いてみて1〜2ページ作ってみたことはあって、ナビゲーションがきちんとしたうぇぶさいとを割と自由度高く構築できるな、と言うことが分かって放ってあった。しかしながら、今回のiWebは面白そうだ。これまで通りにiPhotoやiMovieなどで作った作品を簡単に公開する機能は付いているのだが、これに加えて、Widgetを配置することが出来るようになっていたり、Google Mapsから地図を引っ張ったり、Google AdSenseまで配置することが出来るようになっているのである。また独自ドメインによる公開も可能になっていて、.Macのアップグレードとともに、サーバ側の対応の強化が光る仕様になっている。
やっぱり待てるかも
すぐに使ってみたいのはiPhotoとiMovieと、次のエントリーで触れる.Macウェブギャラリー。iPhotoとiMovieといえば、iTunesとともにはじめから用意されていたiLife系アプリケーションだ。これらを早く使ってみたい、と思わせるのは、新しさでの訴求が一巡して、iLifeが2週目を回ったということを意味している。様々なテクノロジやクオリティの向上、ネットなどの環境整備などが整った上で、満を持してのアップグレードは、とても魅力的なモノである。
とはいえ、今のCore DuoのMacBookやPowerMac G5でこれらを使ってみるか? と言われるとちょっと微妙なところかも知れない。10月まで待てるんじゃないか、とも思えてきた。まあ店頭で触ってみて、使い勝手や小気味よい新機能の具合なんかを確かめたいと思うけれど、もしかしたら欲しいのはiLife '08じゃなく、新しいiMacの方になっちゃうかも知れない。パフォーマンスの問題だったり、マシンそのもののデザインがこれらのアプリケーションを使う心地よさとフィットするかどうかが、心配なだけだ。
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