2007.09.14 08:52 JST - REVIEW (AdSense flickr google iWeb mac map web web2.0 YouTube)
Web 2.0対応も魅力 - iWeb review 2
iWeb '08はWeb 2.0対応 - Google AdSense、Google Mapsは専用ダイアログ
iWeb '08が進化したもう1つのポイントは、Web ウィジェットを配置することが出来る点である。Web ウィジェットとは、自分のページに、他のウェブサービスなどからHTMLやJavaScriptによって提供されるコンテンツのことだ。iWeb '08には、Google AdSenseとGoogle Mapsのダイアログが標準で備わっていて、メニューから選んで簡単にページ内に貼り付けることが可能だ。

iWeb Google AdSense setting - iMac Days #60
挿入のメニューから「Google AdSenseの広告...」を選ぶと、iWebが自分が持っているGoogle AdSenseのアカウントの広告を貼り付けることを認証する作業に入る。これが完了すると、ページ内にAdSenseの広告枠を配置することが出来るようになる。広告枠のサイズ、色などをダイアログボックスで設定することができる。ページ内の配置は自由に動かすことが出来る。
またGoogle Mapsについても同様に専用のダイアログボックスが出てくる。地名を入力して地図を検索したり、拡大・縮小のコントロールの表示、非表示を選ぶことが可能だ。領域には、iWeb上でもリアルタイムに地図が表示され、デフォルトの状態を拡大縮小や地図、衛星写真などから選ぶことが出来る。すでにGoogle Maps自身がBlogなどに地図を簡単に貼り付けられるコードを提供し始めているが、iWebではサイズなどをグラフィカルに設定できる点でわかりやすい。
Appleは写真や動画の共有機能として.Macウェブギャラリーを有しているため、Flickrの写真やYouTubeのビデオを読み込むメニューは存在しないが、挿入のメニューから「HTMLスニペット」を選択し、ページに挿入するためのタグをウェブサービスからコピー&ペーストすることで、外部のサービスに保存されている写真やビデオを簡単に貼り付けられる。試しに僕が提供しているFlashベースのBlogパーツをHTMLスニペットで挿入してみたが、これもうまくいった。
便利なのは、写真やビデオやBlogパーツにしても、HTMLコードを入力すると、枠の中にすぐに反映されて、実際に読み込まれるコンテンツが表示される点。既存のページの上で配置や大きさなどを確認しながらデザインできる点は、何気ないが可能だったソフトウエアがあっただろうか。
自分が作ったコンテンツがウェブ上に散在しているWeb 2.0時代にも対応する進化を、iWebは遂げているのである。
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iPhotoのイベントやアルバムをワンタッチで公開
iPhotoの写真の管理機能としてイベントが登場したが、もしiWebで写真のページを作りたいなら、iPhoto上でアルバムを作っておくとよい。
iWebのテンプレート「My Albums」上では、iPhotoのアルバムをドラッグすることで、最大で500枚までの写真ページを自動的に生成してくれる機能が備わっているからだ。しかもiWebで生成されたMy Albumsページでは、iPhotoのように、マウスでなぞるだけで中に入っている写真をプレビューすることも出来る。派手で珍しい効果が魅力的だが、自分で自分のサイトを見に行ったときに、どの写真を公開しているのだろう、と確認するときに便利だったりもする。
Photoページも強化されている。読み込ませたアルバムから自動的に写真リストのページを生成してくれて、そこへ写真を追加したり、並び替えたり、レイアウトを変えることも出来る。またPhotoページに読み込ませたアルバムのスライドショーとRSS(Photocasting)も、iWebが自動的に用意してくれる。これによって、Mac上でiPhotoを使って写真を閲覧するような体験を、ウェブサイトを通じて写真を見ている人にも経験してもらうことが出来るようになる。
またiPhotoのアルバムにムービーが含まれていれば、Movieのテンプレートが読み込まれて、動画閲覧ページを生成してくれる点も気が利いている。このように、メディアをアップロードする際のインデックスページの機能充実と、iPhotoのアルバムと連携した自動処理は、イベントの記憶をいち早く共有する際にとても強い味方になることは間違いない。
また.Macウェブギャラリーで写真やムービーを公開している場合は、挿入メニューから「.Macウェブギャラリー」のメニューをポイントしてみてほしい。
すると、自分が既に公開しているウェブギャラリーのリストが自動的にiWebのメニューに読み込まれており、これをクリックするとページ上にサムネイル画像のサイズでスライドショウとして動いているウィジェットが埋め込まれる。もちろんマウスでなぞると中身の写真がスクロールするし、実際にブラウザでアクセスした際には、クリックすることでウェブギャラリーのページが開く仕組みだ。
このようにアプリが違うから関係ない、という訳ではなく、きちんとiLife '08のアプリ間で連携しながら.Macのウェブスペースを使っていく点はとても好感が持てるし、何より使い勝手が良い。他のアプリのリソースをウェブサイト制作に活用する母体としてのiWeb '08の姿を見ることが出来る。
更新が楽しくなるステキなウェブマスターに
iWeb '08の新しい機能を中心にレビューしてきたが、ウェブサイトを作る感覚ははっきり言ってない。iPhotoで写真を管理したり、Keynoteでスライドを作ったり、Pagesで文書を作成したりする使い勝手、その延長線上に、iWebでのウェブサイト作成が存在している。そのくらい、HTMLコードに触れることはほとんどないし、デザインや画像配置の作業はマウスのクリックとドラッグで済んでしまうし、文字の配置もデザインを気を遣わなくても読みやすく仕上げてくれる。
またBlogをがんがんやっているユーザーにとっても、肩の力を抜いてリッチなページ作りを体験できるし、おそらくiWebによるBlog管理に切り替えても、トラックバックとコメント受付以外は、そこまで困ることもない。しかしBlogはサーバ上で情報を管理するため、どこのMac、どこのブラウザで開いても書き込むことが出来る。その点、1つの.Macアカウントと1台のMacのiWebとしか同期を取れないのが惜しい。
しかしながらiLife '08での体験をそのままウェブに持ち出せるiWebのポテンシャルは、ソフト以上に、それを使って経験をシェアする人たちの間にじわりじわりと伝わっていくことは間違いないだろう。
TAROSITE.NETは1997年にスタートした松村太郎のウェブサイトです。コラムやニュースクリップなどの情報発信と、様々なコラボレーションの場として、10周年を迎えました。
松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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