2007.12.11 14:05 JST - ( )

BGM Headphone

 今まさに、iPod touchにSHUREのE3cを使って音楽を聴いている。ドライバー部分が小さくて軽いし痛くならないので気に入ってずいぶん長く使っている。そろそろ耳の中に入るパッドをかえた方が良さそうな気がしてきた。僕はあまりヘッドフォン、イヤホンの音量を大きくしないで聞いているのだが、それでも耳栓みたいな構造のE3cをつけていると、周りの音はほぼ聞こえてこない。

 まあ一人で作業している分にはいっこうに構わないんだけれども、どこかのカフェやオフィスにいて呼びかけられたとき、あるいは電話がかかってきたときに逃したりすることもある。そこまで重大に困る、ということはないんだけれども、時々何とかならないかな、と思ってしまう。

 iPodを使い始めるはるか前、ポータブルMDで音楽を聴いていた時代に、SonyのEggoというヘッドフォンがあった。ウォークマンのトレードマークのようになっていたインナーイヤー型のステレオヘッドフォンではなく、耳をすっぽりと包み込む密閉型のヘッドフォン。しかも形状記憶合金を使ったヘッドバンドは軽く、小さくまとめることも出来るので、モノとしても気に入って使っていたのを思い出す。

 街中でヘッドフォンを使って音楽を聴こう、というコンセプトのため、きちんと周囲の音が入ってくるような仕組みを通り入れているのが、このEggoの特徴ともいえる。しかし、SHURE E3cのような音楽に対して集中する感覚はなくなる。

 このヘッドフォンの進化型が今でも出ているのだが、これには「サウンド・イン・ダイアフラム」というスイッチがついているそうだ。このスイッチをONにすることで、周囲の音を耳に届けることが出来るようになるそうだ。室内では密閉型でいい音に集中し、それをそのまま外に持ち出してサウンド・イン・ダイアフラムのスイッチを切り替えれば、歩きながらでも安全に音楽を聞き続けられる。このコンセプトはとてもうれしいものだ。

 音楽を聴くこを主として考えると、この新しいEggoヘッドフォンはとても良い。しかし何かしながら音楽を聴く、という局面で考えると、また違った価値が必要になってくる。特に、どうしてもヘッドフォンで音楽を聴くとなると、音楽が主、それ以外の音は雑音、という関係性になってしまうと、どうもフィットしない時間帯が増えてしまうような気がするのだ。

 例えば仕事をしながら音楽を聴くとき。耳の中のボリュームの100%が音楽になってしまうと、僕はどちらかというと作業の効率が下がってしまうかもしれない。音楽を聴くことに一生懸命になりたくなってしまうから、という個人的な好みもあるかもしれないけれど。

 ならばボリュームを控えめにしてヘッドフォンをつけていればいいじゃないか。確かにその通りなんだけれど、遮音がしっかりしていなければ、周りの雑音を巻き込んで、ただスピーカーから音を出しているときよりも聴き心地が悪くなってしまった。遮音をしていればしていたで、必要な環境音は入ってこないままだ。

 ここが何とかならないか? 専用品でなくてもいいけれど、BGMモードみたいなものがついているヘッドフォンって、ないのだろうか? 今あるもののいくつか関連しそうなものを箇条書きにしておこうと思う。


ダッキング
 主となっているチャンネルの音を検出して、その他のチャンネルの音量を自動的に下げる機能。J-WAVEのヘッドラインニュースのコーナーのBGMの上り下がりはおそらくダッキングをONにしているものだと思われる。その他、iMovieやGarageBandなどのビデオ編集やオーディオ編集ソフトについている、自動レベル調整の機能。必要な環境音を主となるチャンネルととらえ、それに応じてヘッドフォンの音量を自動的に下げてくれると良さそうだ。

iPhoneのイヤホンマイク
 iPhoneで音楽を聴いているときに着信があると、ふわっと音楽再生の音量が下がり、着信音が鳴る。専用のイヤホンマイクを使っていれば、そのまま着信応答をして電話で喋ることが出来る。終わればまた音楽に戻る。厳密にいえばBGM再生を続けてくれる訳ではないが、必要な環境音に応じて音楽の音量調整をしてくれる点がうれしい。

チャットのキーワード検出
 IRCやiChatなどのチャット・クライアントには、自分の名前や設定したキーワードがチャットの中に出てくるとアラートをならして知らせてくれたり、ウインドウがポップアップする機能が搭載されている。電話の着信音なのか、オフィスで誰かに名前を呼ばれたときなのか、そういうときに自分にだけはきちんと聞こえるような仕組みになっていてくれると、「あいつ無視しやがって』なんていらない反感を買わなくてすみそうじゃないですか?

 既にこういうものがあるなら、ぜひ教えてくださいませ。

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2007.02.01 #06松 村 太 郎
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慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)

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