2008.02.27 10:43 JST - ( )

ぴんと来ない - EMOBILEの「ありえない」通話サービス

 先日、EMOBILEが音声通話サービスを3月28日に開始する、と言う発表をした。プレスイベントに参加してきて、思ったことは、連呼するほど「ありえない」サービスではない、ということ。それ以上に、料金の面でのわかりにくさ、説明不足感は否めず、理解するのに営業担当の人を20分くらい捕まえて話を聞くことになってしまった。

 まず通話サービスは、月額980円でEMOBILE同士の通話が24時間無料になる。ホワイトプランを意識した価格設定であり、後発の通話サービス提供社からすれば当然狙っていかなければならない価格帯になる。

 これはビジネスユースでEMOBILEの回線を導入している人たちにとっては、無料通話のホットラインが構築されるわけで、魅力的な価格設定かもしれない。やはりモバイルで仕事をしている人、常にネットを利用しながら仕事をしている人を中心に、イー・モバイルの通信モジュールとデータ定額プランは人気がある(2008年1月現在で既にユーザー23万人)。

 しかし月額980円でいきなり通話無料になるわけではないのだ。基本的に1000円から4980円を上限とするデータ定額プランを契約した上で、音声定額のオプションを付けなければならない。つまり通話定額だけを月額980円で利用できるようになるわけではない。さらにそもそも音声通話に対応している機種は、発表会でリリースされたS11HTとH11Tの2機種だけで、これらを購入する必要がある。

 端末の価格を見ると、同じ月額980円なら、どうしてもSoftBankのケータイを1人で2台契約してしまった方が無駄がなく使えるような計算になりそうなのだ。

 とはいえ、ローミングでDoCoMoの回線を利用できるようになる点は、SoftBankよりも有利かもしれない。都会ではEMOBILE同士の無料通話が活用できるし、大都市圏以外のエリアでも発着信をすることが出来る。ローミングには月額105円が必要で、30秒ごとに22.05円と、ローミングの割には安い価格設定になっていると言える。

 しかしローミングが可能な端末は、H11Tのみ。これもなかなか敷居の高い導入になってしまいそうだ。もちろんH11Tはワンセグや3.2メガピクセルAFカメラなど、TOSHIBAのスタンダードで作られている端末で、SoftBankのTOSHIBA端末に近い仕様になっているので、ケータイとしての使い勝手には違和感がなさそうではあるけれども、TOSHIBA端末のあのフォントが許せない僕としては、やはり手は出せない。

 WillcomがW-SIMをリリースしたときにTT/DDのセット販売をしていたように、シンプルな通話だけができる端末とUSBやPCカード接続の端末のセットを用意すると、合わせて導入しやすいし、既にPCカードやUSBの通信もジュールを利用しているユーザーにも、通話回線としての導入がしやすくなるのではないだろうか。

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