以前書いたか書かなかったか忘れたけれど、スタジオを移るときに長年使ってきたツインCDJとDJミキサーが音を通さなくなってしまった。なにか変な電流が流れてもろとも壊れてしまったのかもしれないけれど、どうもその真偽は定かではない。つまり、単純に音を楽しむ機械が今ない状態にある。
しかしながら音楽を聴くことにはそこまで不自由していない。
というのも、Macから光デジタル出力をした上で、DENONのAVアンプに入力して使っているので、CDをがちゃがちゃ入れ替えなくても望みの曲をパッと聴くことが出来るようになっているからだ。いや、CDを入れ替えながら聞くのが良いんじゃないか、と言うのもその通りだけれど、レコードではもはやないし、べたべたのデジタルで固めているんだから、CDというメディアを媒介しないで出来るものならそれで良いんじゃないか、と思っている。
この環境の場合、Macを起動しなければ音楽を聴くことがかなわない。これってどうなんだろう、と思うわけだ。Macですら、出来ればキーボードとマウスを使わないでリモコンだけで気軽にやりたいじゃないですか。そこで登場するのがApple TVである。
Apple TVは40GBと160GB(グレードが極端だ)の2種類が用意されている、Appleのセットトップボックスだ。2008年1月のApple TV Take Twoのリリースで、様々な機能付加がなされているので、それはゆっくり味わっていきたいと思う。もしアップグレードしていない方がいたら、ぜひアップグレードしてみてください。iPod touchとは違って、無料で出来ます。
うちの場合はテレビというものがないため、Apple TVはMacやDVDプレーヤーと同じように、DENONのAVアンプに入力することになる。映像はコンポジット-D端子のケーブルで、音声は角形の光デジタル端子があればOK。ちなみに映像は、AVアンプに繋がっているプロジェクターで白い壁に映し出される。
そしてApple TVに電源ケーブルを差し込めば、Apple TV Take Twoのさらに凝ったタイトルエフェクトが映し出され、起動となる。
Apple TVがあると良いことは、音楽をMacなしで聞くことが出来るようなる点だ。iPodだってそうだろう、と思われるかもしれないが、正にその通り。TVがでかいiPodになると考えて間違いない。どちらかというと、TVがでかいiPod touchになる、と言う方が正しいかもしれない。触っても何も起きないけれども、機能的にね。
Apple TVに搭載されているHDDに、iTunesからWi-Fiネットワーク経由で音楽を保存しておくことが出来るようになっている。そのためiPodと同じ要領で、Apple TVと同期を取りたいプレイリストを選択しておけばいい。ちなみに映像コンテンツのウエイトが高いため、ムービー、テレビ番組、音楽、写真というプライオリティが着いている点はユニークで、iPodとは違う(iPodは音楽重視ですね)。
最後にもう1点。
Apple TVが入ったことで、MacからAVアンプまでの間を光デジタルケーブルで結び必要がなくなった。これはデスクとオーディオセットのレイアウト上、非常に重要なポイントである。からくりは、Apple TVがAirTunesに対応している点。
AirTunesはAirMac Expressが登場したときに出てきた機能。MacからWi-Fiで音楽を飛ばして、AirMac Expressからオーディオケーブルをスピーカーに繋げば、iTunesの音楽をスピーカーから出すことが出来る、と言う機能。これはなかなかありがたい。
僕の環境の場合、Macがジュークボックスになっている間もMacで映像や音の編集をしたりするため、音楽はスピーカー、編集の音は繋いでいるヘッドフォン、という具合に出口を切り分けることが出来る点で便利になる。
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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