2008.03.25 01:02 JST -

「ぶっさん」Podcastに寄せて - 日本の食をめぐる冒険

Bussan Hokkaido
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 先日大和田順子さんとのPodcastのテープが回っていないときの会話で、「日本の食について、色々考えるところがある」という話題になった。もちろん昨今の食の安全の問題への関心の高まりもあるのだが、そもそも日本の食をキチンと知って、それを守っていくこと、また自分で食べ物を素材から、土から作るという経験の大切さなどについて話をしていた。

 この東武百貨店船橋店の「ぶっさん」チャンネルを手がけたのは、大和田さんとの会話に対する、1つの僕なりのアクションでもある。

 東武百貨店船橋店の佐藤店長には、SFCの消費とライフスタイルの授業で例年ゲストスピーチを頂いているのだが、佐藤店長のぶっさんにかける並々ならぬ想いには心動かされるものがある。僕が一番心に残っているのは、枕崎の鰹節の話である。

 枕崎市は日本一の量と質を誇る鰹節の産地であり、鰹節作りが伝来して300年を過ぎたそうだ。つまり、少なくとも300年間は、同じ場所で鰹節作りを続けている、と言うことを意味している。1日漁にでたら5日は漁に出ない、鰹節作りに必要なおびただしい量の薪を確保するために植林をする。

 様々な外的要因はあっただろうが、この300年間、鰹節作りを続けていられる、持続可能な産業であることは間違いない。近現代的な産業の中でサステイナビリティが叫ばれるようになってしばらく立つが、そんなことは枕崎の鰹節作りから言わせれば「何を今さらそんなことを」というくらい当たり前のことだった。

 ただ、僕らがキチンと知らずに鰹節を食べていただけだ。

 これには驚かされたし、同時に「まずいな」と眉をひそめることになった。これを「知らない」のはまずいのではないだろうか。一方で、それを知る方法はなかなか見つからない。物産展で買い物をすれば知ることが出来る情報だろうか? あるいは現地に行けば分かることなのか? いずれも中途半端で限りなく答えはNOに等しい。

 じっくりとお話を聞き、それを体験し、そして味わって初めて、キチンとした理解を得ることになるのではないだろうか。そう言う機械がないのは本当に残念なことだし、ならば作れないものだろうか。

 これが「ぶっさん」チャンネルを「やりましょうよ!」と実現にこぎ着けた2年越しの想いである。

 これから物産展のリポートの他に、やはりその土地に取材に出掛けていって、日本の食の資料を作る作業が始まる。これが完璧に出来上がる頃には、日本の食文化やそれに対する認識に、なんらかの変化を与えられるような材料としたいと思っている。

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