テレビ電話、使っていますか?
いち早く第3世代ケータイが導入され、W-CDMAを採用するDoCoMoとSoftBankからは、当然のようにインカメラが搭載された端末がリリースされてきた。auも最新の端末ではテレビ電話に対応していて、インカメラがヒンジの近くに搭載される端末が出ている。
以前沖縄・宮古島へ行った際、隣の下地島まで行くフェリーに乗っている間中、テレビ電話が通じたのにはびっくりした。周りは海なのに、映像を見ながら電話をしている自分がいる。
しかしながら、この問いかけになかなか芳しい答えが買ってこないのが、昨今の日本である。しかも、905iシリーズでも人気のあるSH905iに至っては、記憶が正しければ、すでにインカメラを廃したデザインになっていたような。そこが端末選びに影響ないという点で、顔を見ながら電話をすることそのものへのニーズの少なさを物語っている。
テレビ電話の使い方として、もしかしたらお互いの顔を見ながらの通話は間違いなのだろうか? とも思いたくなるエピソードである一方で、SkypeやiChatなど、インターネットの音声チャットソフトは、軒並み高品位のビデオに対応がリリースされている。用途の違い、端末の違いはあれ、ここら辺のコミュニケーションについては、また別の機会に。
さて、写真はまだ内Pがテレビ放送されていた頃の一コマだ。
当時はDoCoMoのケータイで、無料通話分の翌月への繰り越しができず、余った通話分をどう消化しようか、ということで、テレビを見ながらテレビ電話をしてみたのだ。同じ番組をつけて、テレビ電話を机の上に置いて、テレビを見る。これだけの実験である。
イメージとしては、ちょうどVTRをスタジオで見ているタレントの顔が、画面の右上や左下に抜かれているような映像体験である。意味合いとして考えられるとしたら、遠隔地間で同じコンテンツを時間を共有しながら同期するときに、相手が笑っているところや自分の笑っているところがシェアされることで、一人で見ているよりも楽しい、という感じだろうか。単純に楽しい経験であったけれども。
机に座ってテレビを見るのであれば、おそらく今のインカメラのケータイでOKなのだが、空気感をシェアするといった場合は、もしかしたらアウトカメラで自分の周りを映しながらしゃべる、という方が使い方としては広がりがあるかもしれない。
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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