2008.05.15 11:45 JST - BLOGGING - netnomad.jp (idea nomad podcast)
ソーシャルキャピタルをアートで作る
NPOで街づくりを行っているエリアデザイナー田中裕人さんのインタビュー3回目。
自身を「エリアデザイナー」と称している田中さん。多摩川アートラインプロジェクトを含めてNPO活動を行う理由とは?そしてそれを前に進めているモチベーションとは? 僕らの世代に共通する社会への問題意識が底辺にあるようだ。
多摩川アートラインプロジェクトは2007年3月のシンポジウムを皮切りに始まったプロジェクトで、アート作品の設置などを行ったアートラインウィーク2007は2007年11月に開催された。ちっとも儲からず、時間の7割を使っているこのような活動に、なぜ力を注いでいるのか?
「世界は、社会変革の時を迎えている。急速な流動化の中で、伝統的な文化は次々に壊されている。そんな状況を見ていると、現在の社会構造では対応できない状況になっているように感じる。現在の企業の収益構造で社会問題が解決できるとは、到底思えない」(田中さん)
田中さんの鋭い指摘には、若い世代の危機感がにじみ出ている。日本は公と私の間の中間領域のようなモノが必要で、それをどう作るのか、と言う点に、若い世代の人生を楽しむヒントが隠されているのではないだろうか。
「それを考えるきっかけとして、社会活動の中で、公共というモノは何か?とみんなで考える必要がある。そのテーマが、今回たまたまアートだった、ということかもしれない」田中さんはアートラインプロジェクトの位置付けをこう説明する。
ソーシャルキャピタル、社会関係性資本をいかに顕在化させるか、と言うツールとしてアートを媒介させていることになる。アートが目の前にあったら、同じものを一緒に見ている名前も知らない他人と、なんらかの共通の感覚を得ることが出来るし、あるいはそこに、これまで生まれてこなかった言葉が生まれるかもしれない。こういう瞬間が、きっかけになるのではないか。
「よくやってくれた、と言う人もいれば、突然来てみたらこんな事になっていた、という感想を抱く人もいた。少なくとも、公共空間が自分たちのモノである、と言う積極的なコミットを持ってくれること、少しでも多くの人が参加してくれることが、1つのゴール」と田中さんは2008年、2009年のアートラインプロジェクトに意欲を示しています。
東京都内の1つの路線を舞台にしている、小さいけれども実は大きな取り組みであるアートラインプロジェクト。ソーシャルキャピタルをアートで作る、というトライの行方を、ぜひコミットしながら追求していきたいと思う。
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castalia.jp: NOMAD TALKS 4-3
自身を「エリアデザイナー」と称している田中さん。多摩川アートラインプロジェクトを含めてNPO活動を行う理由とは?そしてそれを前に進めているモチベーションとは?そこには田中さんや松村の世代に共通する社会への問題意識が底辺にあるようだ。
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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