COLUMN
iPhone 3Gのデザインと仕様 - iPhone and Keitai
by TARO MATSUMURA - 2008.06.25 23:46
iPhoneのセカンドモデルとして登場するiPhone 3G。何が新しくなり、以前のモデルから何が変わったのか、概要について触れておきたい。
まず外観。iPhoneは前面はボタンが1つであとはタッチ操作に対応した大きなガラスの表面を持つ3.5インチディスプレイがあるだけのデザイン。iPod touchとの違いは、縁取りがシルバーパーツになっている点だ。こちらの方が高級感があり、またディスプレイ部を上手く強調している。
大きく変わったのは背面だ。初代iPhoneは、iPodの意匠を残しつつ、滑らないようにツヤ消しの金属と、アンテナ部の伝播効率を高めるプラスティックの2つの素材が使われていた。しかし今回のiPhone 3Gでは、ツヤのあるプラスティックに変更されている。
基本カラーはツヤのある黒だが、16GBモデルにはツヤのある白も用意された。これまでのiPodシリーズやMacBookなどを使っているユーザーにとっては、デザインの統一性が高まるし、女性ユーザーからすれば「可愛らしさ」で喜ばれるのではないだろうか。ちなみにMacBookではブラックモデルがプレミアム色としてラインアップが限定されていたが、iPhoneは白がプレミアムになっている。
iPhoneのサイズについては、高さ115.5mm、幅62.1mm、厚さ12.3mm、重さ133gという数字になっている。ソフトバンクの孫社長は、2008年夏モデルで女性を意識したラインアップを送り出す際、「幅が50mmを切るかどうかが、握り心地を左右する」と指摘していた。
iPhoneは50mmを大きくオーバーし、日本の女性はおろか、男性も片手で気軽に操作するというよりは、片手で握って逆の手でボタンを押す、という使い勝手を余儀なくされることになる。欧米人の手には良いかもしれないが、日本人の「ケータイ」としてはオーバーサイズ。
しかしそれでも、背面のシェイプはこれまでの平らなものから、角をに向かって緩やかに湾曲させ、薄くすることによって、グリップ感は以前のiPhoneよりも改善されているだろう。
もう少し端末を眺めておきたい。iPhoneは基本的に、画面の中に表示されるボタンやスライドスイッチをタッチしたりなぞったりしながら操作することになる。普通のタッチパネルと違い、静電式を採用しているため、指などの肌で触れなければ反応しない仕組みだ。
この仕様はカバンの中での誤動作は防げるが、爪の長い女性や寒くて手袋をしている時には反応してくれない。最近日本では爪を伸ばしてキレイにネイルアートを施している女性が多く、女性を意識したケータイは爪が長くても使いやすい点を設計の段階から考えている。そんな女性達にはiPhoneは向かない。
数は少ないが、端末には物理的なボタンが用意されている。端末表面に配置されているボタンは、ホームボタン1つのみ。右側面にあるボタンは、サウンドのオン・オフボタン(マナーモードのスイッチのようなもの)、そして音量調節ボタンの2つだ。そして端末上部には、スリープ&電源ボタンが1つある。これらのボタンは、端末の状態にかかわらず、操作することができるという正確で統一されており、分かりやすいのだ。
電話なので表面には耳に当てる受話スピーカーがあるが、耳にiPhoneを当てると、ほっぺがタッチスクリーンに触れてしまい、誤動作を起こすのではないか、と心配になる。しかしここには近接センサーが仕込まれていて、耳に当てていることを検知してタッチスクリーンが認識しないようにしてくれるのだ。
その他にも加速度センサーによって端末の傾きを検知して、写真やウェブサイトを閲覧している際に縦長、横長の表示を切り替えてくれたり、環境光センサーで明るさを調節してくれたり。具体的なアプリはこれからリリースされるだろうが、今回からGPSも搭載されたため、位置情報に応じて何か動作をしてくれる機能も実現できる。
今まで人間がケータイを操作するとき、どうしてもケータイの流儀に従って人間が操作方法を覚えて使ってた側面があった。しかしiPhoneはセンサーを駆使して、自分の行動や動作に応じてiPhone側がお膳立てをしてくれる。使っていて心地よいケータイになるのではないだろうか。
さてiPhone 3Gは名前の通り、第三世代通信規格の1つであるW-CDMAに対応したケータイとなっている。だからこそ、日本でも使えるようになったわけだ。ここで問題になるのがバッテリの問題だ。
NTTドコモがW-CDMAを採用したFOMAをリリースした際、これまでのPDC方式のケータイよりも通話や待ち受けの時間が極端に短く、また電波の受信感度も悪いとされ、なかなかFOMAへの移行が進まなかった時期がある。バッテリの持ちはケータイにとっては大きな関心事であり、いくら良い機能を備えていても電池が持たなければ携帯できない。
iPhone 3G、カタログの表記で、待ち受け最大300時間、連続通話が3Gで最大5時間、インターネット利用時は3Gで最大5時間、Wi-Fiで最大6時間となっている。現在、日本のケータイはこれの倍以上の待ち受け時間、通話時間を実現しているのだ。
もちろん通信条件などによって変化するが、3Gに対応するケータイとして比較すれば、この数字からするとiPhone 3Gのバッテリの持続時間には難があると言える。というのも、iPhoneはネットを非常に身近に、簡単に扱えるケータイである。
通話はもちろんだがモバイルからのネット利用がiPhoneによって増大しているとの調査データも見られる。iPhoneのネット利用については後に詳しく触れるが、実際にビジネスや生活の中で活用する際に、バッテリがネックになりそうな予感が今からしているのだ。
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