castaliaで開発したPodcastで学習するツール「fusen」は、原則として、タイムラインのあるコンテンツに対して、そのタイムライン上にメタデータを貼り付けていくことができるツールである。本に目次はあるしDVDにはチャプターがあるが、そういう区切れ目がついていないコンテンツにCUE点を打てる、と解釈しても間違いはない。そのCUE点に自分なりの意味を持たせることができるのが、fusenなのだ。
いくつかの使い方があるけれど、長尺のコンテンツの頭出しに活用する、というのは1つの便利な使い方だ。例えば、2008年1月に行われたMacworldのSteve Jobsの基調講演。僕も毎年ビデオを何回か見ながら「へぇ」なんて思ったりしているのだが、ふと今日見てみたら、このビデオをPodcast形式でAppleが公開している理由が少しわかった。
もちろん、会場にあふれんばかりのヒトが詰めかける一大イベントだ。少しでも多くの人に見せよう、というサービス精神の現れ、と見るのもまた1つだ。しかしこのビデオをよく見ていると、実は新製品や新機能の使い方を丁寧にデモする最初の瞬間でもあるわけだ。
2008年のサンフランシスコでのKeynoteでは、iPhoneのソフトウエアアップデートによって追加されたウェブクリップと、ホームスクリーンのデモがあった。どうやれば使いこなすことができるのか、Steve Jobs自ら説明しているのである。つまり、このKeynoteのビデオが、Apple製品のビデオチュートリアルを兼ねていると言うことになる。
ビデオチュートリアルは百花繚乱の時代を迎えている。Appleは「Find out how」というPodcastシリーズをやっているし、Adobeも「Adobeポッドキャスト」というチュートリアルビデオ集をPodcastで出している。またメイク商品などもチュートリアルにするなど、文字や写真で伝わらない動きなどを映像で伝える、その媒体にネットを使う、というトレンドがある。
AppleのKeynoteは、ある意味、全ての操作をSteve Jobsが行う1時間半前後のショー形式のチュートリアルビデオ集だ。しかし、1本のPodcastで提供されるため、目的のチュートリアルビデオを見つけ出すのは難しい。そこで、fusenだ。
このエントリーのタイトル通り、JobsさんがiPhoneのホームスクリーンをカスタマイズする方法を知りたければ、上のfusenをクリックして、表示されたビデオウインドウで「fusenから再生」をクリックすれば、1時間16分22秒のビデオの中から16分38秒目に一発で飛ぶことができる。
まだこのKeynoteへのfusen付けは途中なんだけれど、ぜひ手伝ってくださいませ。チュートリアルビデオとしてのインデックス付けをするもよし、彼のプレゼンの極意を学び取るのもよし、結構楽しめるんじゃないかと思う。
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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