COLUMN
宮原さんに聞く、イラン人質解放の解説
by TARO MATSUMURA - 2008.06.16 23:06

昨年10月よりイランで誘拐されていた中村聡志さんの解放に関して、杜若ポッドキャストのホスト、宮原信孝さんに緊急コメントをもらいました。
8ヶ月間イラン南東部で麻薬密売組織に誘拐され人質となっていた横浜国立大学の学生、中村聡志さんが解放された。中村さんに関しては前回のシリーズで中東の安全に関して話したときにもすこし触れていましたが、今回はもうすこしこの事件にフォーカスして背景などを解説していただきました。。
まず、解放されて良かった、ということ。
8ヶ月になっていましたが、一方では「いつか解放されるだろう」と思っていた、と宮原さんは語ります。他方では「ずっと解放されず、麻薬密売組織の中をたらい回しにされるのではないか」という心配も持っていたそうだ。
パキスタンとアフガニスタンの国境に近い地域、イランに近い地域は似たような地域になっているそうだ。つまり、中央政府の力が及ばない部族社会であり、また最近では部族以外の麻薬組織が動いている地域であること。これらの基地があるエリアなのです。また、アフガニスタンの南部から攻め込んでくる反政府勢力、タリバンが良く行き来するエリアでもあるそうだ。
「外国人が出かけていくと、誰が保護してくれるか? 結局保護してくれる人が少ない地域であるのだ。もし麻薬に関係している人が行けば、麻薬組織が保護してくれるが、それはつまり犯罪を犯している人のことでもある。通常の旅行者は、守ってくれる人、つまり中央政府がいなければだめで、中央政府に反対する勢力が活動しないという保証がない場所。現代では危険な地域だと指摘できる」(宮原さん)
続きは、杜若(かきつばた)ポッドキャストで。
杜若ポッドキャスト
久留米大学文学部国際文化学科の教授で、国際交流コーディネーターを務める宮原信孝による音声版「杜若(かきつばた)ポッドキャスト」。22年の外務省勤務時代から培ってきた中近東を中心とする国際関係のスペシャリストとして、九州を拠点とした地域と世界とのつながり、そしてローカルとグローバルの関係に迫ります。
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