2008.07.03 14:00 JST - COLUMN - OUTPUT (education fusen idea keio ocw podcast)
KEIO OPENCOURSEWAREがfusenを採用
castalia.jpに、慶應義塾オープンコースウエアチャンネルがオープンします。アドレスはhttp://castalia.jp/keioocw/。
慶應義塾大学がインターネットで授業を公開するオープンコースウエア(OPENCOURSEWARE、OCW)がcastalia.jpにも登録され、オンライン学習ツール「fusen」にも対応した。これにより、慶應義塾が公開している授業を視聴しながら、fusenで動画の好きなタイミングにメモを残し、学習に役立てることが出来るようになる。
今回は慶應義塾大学の名講義を集めたシリーズや、経済、画像工学などのコンテンツが含まれている。講義前編を通じて面白いものばかりですが、特に用語や概念の説明について、とてもわかりやすい表現で紹介されている部分もある。
例えば、中島真人先生の大学院向け授業「画像工学特論」の中で、交通標識を認識する手法の解説が行われている。メインの授業タイトルはこちらなのだが、ここで出てくる「ハフ変換」という手法についてとてもわかりやすい説明がなされている。
ハフ変換自体は交通標識を認識する技術だけで使われているわけではなく、もう少し一般的な手法の話になる。もし他の領域を勉強している人が、「ハフ変換」について調べたいとき、せっかく画像工学特論の中にわかりやすい解説があるのに、そもそも画像工学に関係ない人はこの講義ビデオを見ることもないし、そこにある「ハフ変換」のわかりやすい解説を見つけることも出来なかった。
講義ビデオの中にある、もう少し汎用的なエッセンスが検索可能になることは、講義をフォローしたり遠隔地で学習する目的を果たせる講義ビデオを、「知の倉庫」としてより広く活用する機会を与えることにならないだろうか。それが学習者による自律的な学習過程によって共有化されていく点もまた、面白いところだ。
ぜひfusenを使って、自分に役立つエッセンスを見つけてみてはいかがでしょうか。
詳しくは、以下のプレスリリースをご覧ください。
慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(本部:東京都港区、塾長:安西祐一郎、以下「DMC機構」)とキャスタリア株式会社(本社:東京都文京区大塚1-5-18、山脇智志社長、以下「キャスタリア」)は、慶應義塾オープンコースウェア(以下、「Keio OCW」)の動画配信にキャスタリアによる学習ツールfusenを対応させたオープンなネット協調学習環境の提供及び、学び系ポッドキャスト(*3)ポータルサイト「castalia.jp」内に専用サイト「慶應義塾OCWチャンネル」の設置を開始します。
これにより学習者は講義動画ポッドキャストすべてのコンテンツに好きなタイミングで付箋型メモを挟めるようになります。また講義動画のApple社のiPhoneへの対応や、日本語の講義動画に英語の要約の追加提供により、日本語コンテンツの海外対応も順次行なっていく予定です。
1.サービス導入の経緯・背景
オープンコースウェア(以下、OCW)は2001年に米国マサチューセッツ工科大学(以下「MIT」)において開始されました。プロジェクトの目的である「すべての講義のコンテンツ(講義に使った資料)をウェブ上で公開する」という目的をMITでは2007年に果たし、現在は第二期として講義のリニューアルと講義動画配信などの拡充や高校生への配信などを進めています。
日本では慶應義塾大学が2005年に他の5大学(大阪大学、京都大学、東京工業大学、東京大学、早稲田大学)とともに日本で初めてOCWを開始し、今年5月には月間利用者が5万人を超える世界でも有数の規模となりました。その間2006年に日本オープンコースウェア・コンソーシアム(事務局:慶應義大学、代表幹事同DMC機構福原美三教授)が設立され、21の主要大学を中心として35団体が加盟する規模(2008年6月現在)となり、組織的な取り組みについては日本が世界を先導する立場になりました。
3年超の活動の結果、以下にご説明するような様々な課題が明確になりました。今後、Keio OCWは、利用者からの期待に応えるために、それらの課題を解決しグローバルな利活用に貢献すべく「次世代OCW」への移行の開始を目指します。
「次世代OCW」の特徴は「オープン・グローバル」そして「Web2.0」(*4)への対応です。インターネット利用環境はこの数年で大きく変わりつつあり、それを表す「Web2.0」はWEB環境として目指さなければならない方向性を表現しています。日本のOCWを先導してきた慶應義塾大学は「次世代OCW」というテーマのなかで「学習者の主体的関与の実現」を目指します。そのなかでfusenというネット上の教育コンテンツを使った学習ツールを開発したキャスタリアと連携して新たな時代のネット協調学習環境の創出をしていきます。
現在のOCWはMITから生まれたいわば「世界標準」を意識したものです。「世界標準」を満たしながらも、これまでのMIT発の輸入型OCWから日本発のオリジナルなOCWを実現し、世界に向けての提案も目指します。
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松 村 太 郎
TARO MATSUMURA
UPPERWESTSTUDIO
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
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