COLUMN

Timeline - Twitterが気づかせるモノ

by TARO MATSUMURA - 2009.03.17 11:55

 3月16日にNHK BS1「今日の世界」でTwitterが特集された。登場人物の皆様がタイムライン上にいたり、リアルタイムで見ている人たちがタイムラインに書き込んでいると、「リアルタイムであること」の重要性に気づかされる。

 先ほど書いた「PokenとPoken Night」で、昨日早速イベントが企画されていた。僕がしばらくタイムラインから目を離している間に話が進んでどんどん大きくなっていた。すごいなあ、来ているなあPoken、と思っていたら、メタキャストの伊藤さんから、僕がPokenについてTwitterで書いたので引っかかって、共同購入→イベント企画へと広がった旨の書き込みがあった。

 そうだったのか! Poken Nightを企画してくださる @cazuki さんは、その伊藤さんと共にPokenを共同購入することになったそうで、とまあ複雑なタイムライン上での攻防はこのくらいにして、とにかく僕も何かに作用したような気がしている。

 このストーリーは、昨日NHKの番組にも登場した小山さん「小さな物語の集積が歴史を示唆する」という言葉が目の前で展開されたような感覚である。

 NHKの番組では、世界を手に入れるみたいな話になっていたけれど、決してそこまで大げさなモノではなく、すでにシェアしているコンテクストの上にコンテンツを載せている作業がTwitterなのではないか、と思った。すでにシェアしているコンテクスト、というのが、タイムラインである。タイムラインは、人間にも、植物にも共通して流れている時間軸。僕が5秒過ごしたら、世界中の皆が5秒過ごしているのだ、基本的に。

 しかしこの5秒の時間軸での経験は人それぞれ違うモノだ。僕がコーヒーをすすった5秒間に、誰かが紅茶を飲んだかもしれない。あるいは歩いていたり、改札を通ったり、全くシンクロするタイミングは、時間軸以外のコンテクストがなければなかなかないだろう。考えたいことは2つだ。

 まず1つは、なかなかシンクロしないからこそ、Twitterのようにタイムラインを共有するサービスで、興味や行動、考えたことが同時に同じになったときのパワーというモノが存在するのだ。共有するコンテクストが時間軸だけでなくなる瞬間。例えばこの前の週末から月曜日の間だったらPokenの話題がそれだろう。その発信源はイベントだったりメディアだったり様々かもしれないが、非常に速い伝搬力を有する。

 もう1つは、シェアするコンテクストを増やすことによるタイムラインの活用だ。昨日のNHK BS1の放送を見ながらTwitterのタイムラインをチェックしていると、テレビに対する突っ込みや共感、追加情報などが飛び交い、非常に多くのコンテンツがタイムライン上に引き出されていた。これは時間軸と見ているコンテンツ、あるいはさらにTwitterに興味がある、という2つないし3つのコンテクストが一致していたからこそだ。

 僕は後者については、大学の授業に取り入れようと思っている。タイムラインと大学の授業という2つのコンテクストを共有する50人ほどの人たちがTwitterによってつながっている状況は、どのようになるだろうか。あるいは週末のPokenのようなシンクロ→アクションのような流れを生み出すまでになるだろうか。

 小山氏はTwitterで、「無意識の領域に情報を放り込んでいく、情報を取り出していくという方法が必要」と指摘する。つまり古屋君とかねてから議論するように、アイディアの放牧をする場として、Twitterはより細かい種をばらまける場所になるのだ。

 パブリック・タイムライン、ソーシャル・タイムライン。位置情報が消化される前にタイムラインというものに対する工夫や努力がスタートしていて、fusenもその一助になれば、と思って作っているのだ。

 ただ、アーカイブされたタイムラインをコンテンツにマッチさせる仕掛けというのは、どう考えても必要になるはずだ。特に大学の授業をTwitterでやることを考えると。

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