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物々交換のためのセルフ・ドキュメンテーション #msri (1)

by TARO MATSUMURA - 2009.06.06 19:40

 NTTドコモ モバイル社会研究所主催のシンポジウム、「ユースカルチャーの生態系」に参加してきた。本当はパソコンでメモを取ろうとしたのだが、HOTSPOT(0033)が見えない。mzone(docomo)やFLET'S SPOTは見えているのに不思議ですね。L-05AのタイミングでデータもWi-FIもdocomoに乗り換えようかと思案中です。さて。

 今回はTwitterでの中継を「#msri」で行いました。僕以外のもこのタグを付けてくれた方もいますし、時々僕の発言がPOSTされていないものも見受けられるので、Twitter Search #msri で補完しながら僕も振り返ろうと思います。ちなみにMobile Society Research Instituteの略です。何回かに渡って、エントリーでまとめていこうと思います。

 今回は2部構成。前半は東京都市大学の岡部大介さんの基調講演から始まった。「若者文化が大好き。若者がテクノロジーを使って生活している様子を意味付けしたい」という言葉から、ワカモノと「つるんで」生活の中でのメディアやケータイの位置づけなどを探る研究が報告された。

 この中で気になったキーワードはセルフ・ドキュメンテーションへの欲求が高い、という点だ。プリクラ、mixi日記、YouTubeの自作動画、Twitterの自分のつぶやき中継を「ダダ漏れ」させることについて、どのように理解すればよいのかを考えていくときに、岡部さんは「情報の物々交換」というコンテクストを紹介する。

「情報の物々交換はオンライン、オフラインの場を入り乱れた情報共有を行っている。ネットがなかった頃から、若者が情報を交換してきた。しかしオンラインのコンテクストを生成し、増殖やマッシュアップしやすくなった。物々交換のためのセルフ・ドキュメンテーションが進む。自分が生成した情報をUP・転送・共有しながら、自分の趣味圏を構成していく。欲求として、自分で作ることの重要性が増している」(岡部さん)

 岡部さんの興味は、今日のワカモノが、モバイルでデジタルな生活をどのように説明・記述可能か、という点にも及ぶ。例えばプリ帖は、どのようにあの小さいシールをコーディネートし、デザインするか、誰とのプリクラで構成するかによって、人との差異化や人間関係を記述している。ではケータイではどうなるか。

「つながりのための道具やメディアを使っています。ケータイ越しに自分自身や友人関係を構築し、見て、持ち歩く。デジタルにどっぷりつかった生活では、ケータイ越しにしか見えない世界も存在し始めています。またメディアやコンテンツの生成が進むと、リミックス・リテラシーというモノが生まれます。生活の中でリミックスをしながら自己表現やアイデンティティ、コミュニケーションをしているのです」(岡部さん)

 ここで、リミックス・リテラシーという言葉が出てくる。シンポジウムの後に話題に出てくる二次創作やN次創作の世界。物々交換やお互いのコミュニケーションの価値を保つために、もっと簡単に言えば、日々のコミュニケーションのネタとしてセルフ・ドキュメンテーションにいそしむ。そのドキュメンテーション手段に組み込まれているのが、リミックス・リテラシーということになるのだろうか。

 その後、第1部のディスカッションでは、電脳コイルの世界から、作品、文化などに関するディスカッションが展開される。このリミックス・リテラシーをネタにするコミュニケーションは、若者の文化なのだろうか。続く。

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