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「10km先より1m先」のエデュケーショナリング
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2006.11.28 19:33
SFC Open Research Forumで行われた竹中平蔵さんと村井純さん(慶應では教授のことをさん付けで呼ぶんでしたよね?)の対談での竹中さんの言葉。
・竹中平蔵・前総務大臣と村井純氏、SFCのイベントで対談 - 「物事を変えたくない人、特に官僚に対して『10km先の理想郷へ行け』という話しをしても、『大変勉強になりました。いい話をありがとうございます』とだけ言われて終わってしまう。『1m先へ行け、それなら今すぐいけるはず』と促すこと。この発想が重要だった」
このアイディアはとても大切なことだと思った。
もちろん10km先を見据えることは必要なんだけれども、そのための1m、ほぼ1歩ですよね、これを意識すると言うことから始めなければ、前へは進めないというか、自分が折れてしまう可能性が高まってしまう、ということだ。けれどもこの1mの重要性を意識させることもまた難しい話だ。
確かに1km進んだ結果、「あの1mはこういう積み重ねになったのだ」と認識して、「それが大切なことだ」として続けていくことになり、結果10km先にたどり着くことが出来るのではないかと思う。しかしその一方で、5m進んでみたところで、果たしてその1mの大切さを理解するのは、僕の経験上難しかったのを記憶している。またBlogをSFCのキャンパスで紹介していた2002年〜2003年ごろには、他の人に伝えても理解してもらえてるかどうか、とても微妙な感触を持っていた。
けれども僕は、紹介し続けなければならないと思った。
このことを「エデュケーショナリング」と言うそうだ。とにかく新しいモノについて、1mの大切さを理解したり、それで数m進んでもらわなくてもいいから、とにかく身の回りの人に紹介し続けることが重要なのだ。基本的にはあまり理解がされないモノであったり、実を結ばないモノだとは思っている。けれども最近、それがそうでもないんじゃないかという経験をした。
先日、僕が1年半前にアドバイザリーをしている先の社員で、一緒にブレインストーミングをしていた方から連絡を頂いた。独立してビジネスを始めるというのだが、そのときに僕がその席で紹介していたサービスを今年の11月になって耳にして、急に会いたい、話を聞きたい、と言って連絡を下さったのだ。
それは一連のマニアックでキャズム越えが微妙なサービスの1つであったけれど、彼は自分がビジネスをやる過程で調べていたときに、聞いたことがある名前を発見して、僕が紹介していたことを思い出したのだそうだ。当時の1mが、別の道を進むための1mとして役に立った瞬間だ、と理解しているし、そのビジネスに参加させていただくことになった。
実を結んだとしても1年半はかかっている、という事実はある。けれどもうまくいった場合、1年半から2年後に役に立ちそうなことを今僕が見ている、というトラックレコードのような話になっているとも考えられる。
そろそろ竹中さんと村井さんの対談の話から外れてきてしまっているけれど、10km先より1m先、という言葉にインスパイアされて、エデュケーショナリングのことを考えてしまいました、ということで。
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