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903i タフ・チョイス
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2006.10.20 18:24
ナンバーポータビリティに向けて、最後発となる新機種発表になったDoCoMo 903iシリーズ。10月12日に発表されてからしばらくどれが良いか考えていたんだけれども、これがなかなか決まらない。決まったら書こうと思っていたけれど、決まりそうもないので、とりあえず何で決まらないかと言うことと、選択基準について書いておこうと思う。結論から言うと、一番可能性が高まってきたのがSH903i。ハードなモブロガーでPanasonic Lumix LX-1という変わったデジカメを使っている僕くらいの、細い針の穴みたいなチョイスではあります。
一応目的別に、端末のチョイスと良さそうだと思うポイントを考えてみたいと思います。多少、情報不足な感じもしているので、違っていたら補足下さいませ。
ハイビジョン・ジオ・モブログ?
なぜSH903iが良さそうか。「モブロガー」と「Lumix LX-1」というキーワードについて触れておこうと思う。
まずFlickrでハードにモブログをしている身からすると、最近指をくわえてうらやましがっているのがGeo taggingだ。つまり写真にGPSで取得した位置情報タグを埋め込んでFlickrにアップロードすると、Yahoo! Mapsの地図上に写真が自動的にマッピングされていく仕組みだ。自分が撮った写真が地図上に配置されていく様子は、ある意味ハードもブロガーの夢とも言える話である。トーキョーにばかりいるのでトーキョー上空が写真で埋まりそうだけれども。
そうなると、カメラの性能はさることながら、GPS搭載端末を選びたくなる。それにしても日本の会社というのはマジメですね。ビジネスになるかどうか分からないけれど、総務省にやれと言われればちゃんとGPSを標準機能として搭載するんだから。と思っていたら、全ての端末がGPS搭載というわけではないようだ。派生モデルではないx903iにはGPSが全機種に搭載されるが、ワンセグモデルやHSDPAモデルにはGPS搭載がないのだ。
特にHSDPAモデルならアップロードのスピードがこれまでのFOMAの64kbpsから384kbpsに上がり、HSDPAエリア外でも384kbpsの上り速度に対応するため、モブロガーとしては残念な仕様設定と言える。ちなみにi-modeメールの添付ファイルの上限は500KBから2MBまで引き上げられているので、300万画素AFカメラを備える903iシリーズなら、サイズを小さくしたりクオリティを落とさず、そのまま送信できちゃうんじゃないかと思う。
次のキーワードの「Lumix LX-1」は、800万画素級のCCDが16:9の画角で配置されている変わったカメラだ(現在は後継機種のLX-2が発売されている)。マニュアル操作も充実していて、画像エンジンであるビーナスエンジンのちょっとしたノイジーささえ気にしなければ、一眼レフカメラがなくても良いかもしれない、と一瞬思えるようなカメラだ。当然普通の写真でもムービーでも、16:9の画角で撮影でき、コンパクトデジカメの4:3、デジタル一眼レフの3:2とは違う感覚のデジタル写真が得られて気に入っている(ちなみにLX-1は16:9、3:2、4:3の3種類の画角に設定可能)。
モブログでも16:9の画角が可能だったら、と思うと胸躍る気分である。まさにSH903iが、1920×1020ピクセル、フルHDの解像度に対応した写真を撮ることが出来る端末なのだ。しかもGeo taggingも可能とあって、ハードなモブロガー、高密度記録型生活を送っている僕からすると、このSH903iは魅力的以外の何者でもない。
オレンジライフ?
僕の好きな色はオレンジだ。今回の903iシリーズにも、オレンジ色が設定されている端末がかなり多くてワクワクしている。写真で見る限りの色なので、実物を見ないことには分からないんだけれど、写真で見た感じだけでも感想を。
まずN903iには「バーミリオンオレンジ」という、結構赤が強いオレンジ色になっている。かなり刺激的な色の割には、ボディの端がラウンドになっていて、どうもいろとカタチのイメージが僕の中で一致しないような気がするんだけれどもどうなのだろう。また惜しいのは、「ジェットブラック」という黒では、ヒンジ周辺が黒く、その先が半透明の素材になっていて、背面のサブディスプレイの縁が隠れてシームレスなデザインになっているが、オレンジではそのような処理がなされていないようだ(そりゃそうか)。液晶の文字色が限定されても、オレンジでも同じようなシームレスデザインになっていたら、と思うと真っ先にこれだっただろうと思う。
今度はP903i。カスタムジャケットを組み合わせるスタイルが健在で、ベースのカラー、カスタムジャケット共にオレンジの「オレンジ×オレンジ」という色が用意されている。カスタムジャケットのオレンジは、気になっているオレンジののように、黄緑→オレンジというグラデーションになっている。そもそもそこまでグラデーションが得意ではないし、マットなオレンジを好むので、このカスタムジャケットはナシ。でもジャケットを取れば真オレンジなので、いいんじゃないかな。
オレンジ系では本命になりそうなのがSO903i。「ラッシュオレンジ」というカラーは、ボディの大部分がオレンジで、前面や端末を開いたときのヒンジや外枠の部分がシルバーという取り合わせ。いや、auの端末を見ていて、Sony Ericsson製のオレンジ色の端末が、毎回かわいいな、と思っていたので、やっとDoCoMoでもソニエリのカワイイオレンジ端末が使えるようになったか、とうれしい限り。N903iと違って柔らかいオレンジなので、端末の縁が少しラウンド気味でもぴったり合うように見える。
そしてこれはカッコイイD903iTV。超薄型スライド型のワンセグ端末なんだけれども、黒をベースにしてアクセントにオレンジを使ったカラー「Orange」がなかなかカッコイイしおしゃれだと思った。「太郎君っぽいですね」なんていろんな人に言われるほどイメージがしっくりくるほどだから、ちょっと裏切りたくなったりもするんだけれど、それでもこれは気に入ると思います。
折りたたみ型回帰への希望
今僕はSO902iを使っている。一時期折りたたみ型に飽きた僕は、たまにはストレート型端末を使いたい、と思ってチョイスした。そして使っているうちに、特にこれといった理由もなく、また折りたたみ型端末に戻りたいと思ってきた。そもそも僕はケータイの折りたたみ型が大好きなのだ。折りたたみ型のmovaであるN206Sが登場したときに、P205から機種変更して以来、SO902iまで折りたたみ型を好んで使っていたのだ。なので折りたたみ型に戻りたい、というのは割と自然なこと、と言うことにしておいてください。
昨今の日本のケータイは折りたたみ型ばかりでつまらない、と言われるほどだが、903iシリーズも基本的には折りたたみ型だ。D903i、D903iTVは唯一、スライド式を採用している。多分スライド式も、使えば極楽の使い心地なのだろうということはレビューでも触れたとおりだけれど、やっぱり久々に折りたたみたい欲求を追求してみたいと思う。
一番気持ちの良い折りたたみケータイは文句なしでP903i、P903iX HIGH-SPEEDだ。とにかくワンプッシュオープン機構を備えていて、端末を開く動作の心地良さはP504i時代に経験済みだ。またオーソドックスな折りたたみ型を採用しているN903iも元祖折りたたみケータイを引き継ぐ、正しい普通の折りたたみ型と言える。SO903iは、ディスプレイ側の重さが気になるが、きっと普通の折りたたみケータイだろう。
これ以外の端末は、例え折りたたみ型だとしても、ちょっとしたギミックが加わってくる。
F903i、F903iX HIGH-SPEEDは、ディスプレイ部分を右、左に傾けて、横長の画角で利用できるようにしてある。このスイング動作はスイッチになっていて、予め指定しておいた機能をスイングだけで利用することが出来るインターフェイスになっているのがユニークだ。残念なのは、せっかく横長に出来るのに、ディスプレイがワイド画面ではないこと。
SH903iはヒンジで回転するいつものパターンで、ディスプレイを正面に向けるスタイルに対応している。これのギミックは、もうさすがに合成が落ちたりするようなこともなくなっていると思うが、2軸回転型で合成が低いと、どうもクオリティ感ががた落ちしてしまうので、新品時だけでなく使っていく過程でどうなるかが心配。
あとP903iTVのいわゆる「鶴の首スタイル」は片手でケータイを美しく開けない。同じスタイルを採用していたmovaを触ったときに荘だったんだけれど、片手で開こうとするときは、親指をディスプレイ側とダイアルキー側の間にねじ込んで持ち上げる格好になるが、このときにどうしても鶴の首がくるっと回ってしまうからだ。新しい端末はどうなのだろうか、触ってみなければ。
サイクロイド型のSH903iTVも、上と同じような理由が懸念材料だ。Vodafoneから出てきたAQUOSケータイを触ってみたときに、折りたたみを片手で開くとどうもスムーズじゃない印象を覚えた。ワンプッシュオープンではないケータイの場合、やっぱり片手でケータイをさっと開く動作が気持ちよいから、それが十分でなければ折りたたみでなくても別によいのだな、と自分の好みを確認することになった。
ワンセグは?
ワンセグ端末はP903iTV、D903iTV、SH903iTV。普通の折りたたみ端末は皆無で、それぞれヒンジで回転するビューワースタイルのP、スライド式のD、AQUOSケータイのアイデンティティであるサイクロイド機構のSHと、どこか特徴的な動きを持っている端末しかない。ワンセグケータイにするなら色とスライドの使いやすさでD903iTVだが、カメラの性能に不満が残る(130万画素)。果たしてそもそもテレビを出先で見るのか、そんなライフスタイルを送っていたか、と自分に問いかけると、やはり気にしない機能になりそうだ、これは。
例えば、次に紹介する巨大ディスプレイと大型サブディスプレイを生かして、SO903iTVなんていうモデルが出てきてくれればいいのに。閉じたときに携帯型ラジオみたいなデザインで、しかもテレビが見られるというのは面白いし、あの大きなワイドディスプレイでワンセグが見られたら、と思うと一番期待したくなるチョイスになりそうじゃないですか。
選択過程でカンケイしてきそうな要素はとりあえずこの程度だ。モブログの位置情報対応という事を考えるとSH903iの魅力が高まるが、どうでもいい話と言えばどうでもいい話。ということで決め手に欠くのだ。でもこのままSO902iを使い続けるという選択肢もないわけではない。折りたためないけれどコンパクトにまとまっていて割と気に入っているので。
さて、どうしましょう。
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