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Choose Your Lines - IMの乗り入れとコミュニケーションツールの選択

by TARO MATSUMURA - 2005.10.12 18:26

 以前のCNETのコラムでも度々採り上げていたインスタントメッセンジャーは、常時接続で花開いた数あるアプリケーションの1つだが、日本でもMSN Messenger、Yahoo! Messenger、AOL Instant Messenger(iChat)と主たるIMは3つある。このうちYahoo!とMicrosoftが相互乗り入れをするように準備を進めているそうだ。今現在あまりYahoo! Messengerを使っていないので、もし相互乗り入れがうまくいったとしても何とも言えないんだけれども。

・CNET Japan: ヤフーとマイクロソフト、IMの相互乗り入れへ


 僕はICQを使い始め、始めて日本語で対応したYahoo!メッセンジャーをしばらく使っていたが、SFCに入学した1999年〜2000年近辺で完全に生活の中心にMSN Messengerが来た。研究が進んで海外の人とコミュニケーションを取るようになるとiChatでAIMを使うようになった。そうこうしているうちにMSN Messengerの登録人数が150人に到達してしまい、新しいアカウントを作ることを余儀なくされた。そんなメッセンジャー遍歴を持っている僕は、今はMac向けマルチアカウントメッセンジャーソフトで、MSNの2つとAIMとYahoo!のアカウントを管理している。このソフト側の対応には満足している状況だ。

 どのコミュニケーション用のツールがスタンダードになっているかは、人間関係によって分かれていることが多い。例えば人間関係そのものを扱っているソーシャルネットワーキングでは、人間関係の種類によってGREEを使うかmixiを使うかが分かれていると思う。これはどちらのサービスが優れているか、使いやすいか、全体のユーザー数が多いかと言うことを超えて、誰がそこにいるかによってツールを選択するのだ。

 メッセンジャーでもこれと同じ事が僕の中では起きている。つまり誰と話したいかという点が重要だった。もしもYahoo!メッセンジャーを主に使っている人と繋がって話をしたいときにはYahoo!メッセンジャーを使うし、Macユーザーの友人がいるならiChatを使う事になる。そうしているうちに、前に書いたとおりMSN2アカウント、Yahoo!、AIMという4つのアカウントを使い分けるようになっているのだ。SNSも今のところは2つだけだが、これから増えるかもしれない。

 ただメッセンジャーに関しては、人間関係を超える選択も加わってきている。つまり「誰と」という部分だけでなく、「どのように話すか」という部分もツール選択に含まれつつある。その1つの手段がビデオチャットである。Mac OS X 10.4 TigerのiChatは音声チャットで10人、ビデオチャットで4人同時に話すことが出来るようになっている。Mac版MSN Messengerがビデオチャットに対応していないという苦境もあるけれど、4人同時にビデオチャットで会議を仕様と言うときには、みんなMSN Messengerを使っていても、そのときはiChatで会話をするのだ。やっぱりテキストだけ、音声だけのチャットよりも、ちゃんと話が出来る気がしているわけです。

 別にiChatでのビデオチャットがWindowsユーザーにも影響を与えるような大きな流れになっているわけではないけれど、コミュニケーションツールの選択に際して1つのヒントを与えてくれていると思う。つまりリッチなことであったり、便利なことであったりするなど、コミュニケーションにプラスになる差別化をしてあげることで、利用人数如何に関わらず、より選択してもらえるツールとなりうる可能性があると言うことだ。

 例えばほぼフル機能を使えるGREEモバイルでSNS上のメッセージングを積極的に交わしたり、日記を頻繁に読んだりするのも1つの例だと思われる。SNSはクローズドなサービスだけれども、選ばれるコミュニケーションツールはオープンにしたとしてもやはり選ばれ続ける、もしくは選ばれ続ける革新をしていくため、利用者にとってはよい循環として受け止めることが出来るのではないだろうか。

 では、やはりクローズドな環境であるケータイはどうなるか。これはまた考えてみたいと思う。


Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact

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