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Cyber Navi with Agent

by TARO MATSUMURA - 2005.05.16 04:08

Cybernavi つい先頃カーナビを導入した。カー用品店の店員さんのススメで、Carozzeria(Pioneer)のHDDナビゲーションシステム「サイバーナビ」にした。PanasonicのVGA液晶もキレイだったんだけれど「かゆいところに手が届くか、と言われたらCarozzeriaですね」の言葉が後押しになった。Panasonicのカーナビは使ったことがないから比べることは出来ない。そもそも、カーナビそのものにあまり興味がなかったのだ。

 ついこの前までは地図は頭の中と「カン」でクルマを運転していた。日本に限ったことではないけれど、道標はなかなか気が利いているので、引っかけみたいな道がない限りは何とかなるんだけれど、SFCとトーキョーの行ったことがないどこかへ時間内に移動するだとか、渋滞の状況を「カン」以上に正確に知るためには、やっぱりカーナビゲーションシステムが必要だと思った。

よく分からない世界

 興味がないというのは恐ろしいモノだ。ある意味でのバカの壁である。カーナビが今どうなっているのか、何が出来るのか、どんな使い勝手なのか、全く分からないのだ。情報で知っていたとしても、使ってみなければ何がどう良いのかよく分からない。店頭ではクルマを走らせているわけではないので、見た目や店員さんの話から判断するしかないのだ。どうしても一番オススメのものを選んでしまうのかもしれない。液晶かプラズマか、と言う選択しかり。

何が出来るか?

 そこでパイオニアのサイバーナビだが、VICSビーコンは当たり前だが、ETC(僕の車載器はPanasonicなので互換性なし)、ケータイ、iPodなど、とにかく外部の機器が良く繋がる。ETCは通行料金やその履歴が、iPodはジャンルやプレイリスト名の表示と再生、曲送り、ジャンル・プレイリスト変更などの操作が可能になる。サイバーナビはナビゲーションとAV機能とが一体型になっているため、全てのコントロールはタッチパネルのディスプレイから可能だ。

 中でも感動的だったのはケータイとの連携だ。同じFOMAでもPanasonicやNEC製のFOMAは対応しないようだが、外部端子にナビからのケーブルを接続すると、ケータイもタッチパネルから操作が可能になる。ケータイに届いているメールのチェックは出来ないが、ナビの交通情報や気象情報を更新するためのネット接続操作に始まり、HDDに電話帳を読み込んだ上での音声による電話帳呼び出し、ハンズフリー通話は、その音声認識の精度の高さも含めて感動的だった。

 また地図の施設に含まれている電話番号に発信したり、地図に地点登録をする際に電話番号を参照したりと、ケータイが繋がることを前提にして地図やナビゲーションの機能が作られているようだ。個々までキチンと統合されているとは思わなかった。これはケータイの側から追いかけているだけではとうてい気付けなかったことだろう。

ミュージックサーバー

 HDDにはユーザー領域として20GBが用意されていて、ここに音楽を録音することが出来るが、そのソースはCDプレーヤーで聞くCDである。CDをナビに入れて再生を始めると、自動的に読み込みが始まり、4倍速のスピードでどんどんHDDに保存する。昔のCDでHDDに予めCDDBのデータベースが登録されている場合は、そのまま曲名を読み取ってくれるし、そうでない場合でもケータイでネット接続をしてCDDBを検索してくれる。

 オリジナルで焼いたコンピレーションでない限りは、ほぼ必ず曲名を埋めてくれるので、手入力の手間はない。このあたり、iTunesの使い勝手を良く研究しているな、と思わされる。そう思わされるのはリッピングが終わってからもだ。プレイリストを自分で編集出来るし、ジャンルでの再生もすることが出来る。更に曲の再生履歴を覚えていて、途中で飛ばした曲、最後まで聴いた曲を覚えていて、気に入っているかどうかはかってくれるそうだ。更に恐るべきエージェント機能があるという。

・ITmedia: 渋滞予測も音楽もエージェントまかせ - パイオニア、着脱HDD採用の新サイバーナビ  - AV機能でもエージェントが大活躍。フィーリングプレイは、ドライバーのその日の気分に合わせて、HDDに録音した楽曲の中からカーナビが自動的に選択して再生してくれるというもの。曲調検出エンジンが録音時にキー/ビート/コード/音圧などをチェックしてデータ化し、“ドライバーの気分”を「明るい」「ノリがいい」「静かな」「かなしい」「癒される」の5つに分けてその気分に合った曲調を導き出すという仕組みだ。

 iTunesのシャッフル再生も完全なランダムと言うよりは何らかの処理が施されているように見受けられるが、これは音楽そのものから5つの気分で再生してくれるのだという。とにかくエンジンをかけて気分を選べば音楽がコーディネートされて流れてくるのだ。お気に入りのラジオ局を見つけても音楽があまり流れてこない日本のことだ、よく考えられているな、と言う印象である。iPodユーザーからすると、音楽ファイルが分散する格好になるから、むしろCD-RにMP3ファイルを焼いて再生した方が良いかもしれないけれど。

渋滞予測

 これはHDDの保存容量と更新可能であることとを上手く組み合わせた機能で、季節・曜日・時間帯で渋滞の傾向のデータを持っていて、それを検索したり、ルート作成に生かすという機能である。現在の渋滞状況を考慮してルート作成をするのはカーナビの役目だったが、例えば14:00に神奈川県藤沢市に出て16:00頃に六本木を通過すると言う場合は、六本木に入る手前の渋滞を掴まぬままにルート検索を行ってきたわけだ。

 ところがこのルート検索では追いつかない事がある。藤沢から六本木に行く場合、東名高速→首都高速のルートで行くか、横浜新道→第三京浜→目黒通りで行くか、2通りのルートが頭に浮かぶ。最初に乗る高速道路がそもそも違うのである。つまりどちらの高速に乗るかによって、藤沢市を出発する時の方向も違うし、100歩譲って保土ヶ谷バイパスまで判断を先延ばししたとしても、保土ヶ谷バイパスで北に行くか南に行くかの判断をする必要があり、それは首都高が混んでいるかどうかに基づく判断になるのだ。

 このカーナビの「渋滞予測を考慮」する検索は、例えば15:00頃には多摩川を渡るくらいの位置、15:30頃渋谷を通過、なんていう進行状況に合わせて、その時間帯の渋滞状況をデータから参照した上でルートを作ってくれる。。だから六本木に行くのであれば、首都高が混んでしまう時間帯になるから、始めから横浜新道・第三京浜を目指すルートが良い、と出してくれるようになるわけだ。ちょっと都合の良すぎる例かもしれないけれど、カルチャーショックに値する機能だった。

しかし、裏切り続ける

 しかし、ナビを付けたからと行って従順にそれに従っているわけではない。運転しているとそんなにナビの画面を見るわけではないので、別のルートを案内されていたとしても、ついつい慣れた道を通ってしまう。それでも健気にそこからのルート検索をすぐにしてくれて案内をし直してくれるのがカーナビである。「何で私の言うことを聞いてくれないの?」とヒステリーを起こさないか、こっちが気を遣ってしまうのも変な話。でも、そのくらいに裏切ってしまってると思う。申し訳ない。

 ちなみに僕は2004年モデルを導入したが、2005年6月に発売されるサイバーナビがアナウンスされている。

・ITmedia: “エージェント”がさらに進化——最先端HDDナビ「新・サイバーナビ」

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