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Flickrユーザーから見たGREEフォト


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2005.09.20 02:10

 僕はデジタル一眼レフカメラやコンパクトデジカメで撮影した写真を、全てFlickrにアップロードしている。ケータイで撮った500KBの写真もその場からFlickrにメールで送っている。そうするとFlickr側でリサイズしてくれるので、blogに載せるにしてもFlickrの画面で用意してくれるタグを貼り付けるだけでOK。便利だ。またケータイからFlickrにアクセスしてしまえば、ケータイの画面にちょうど良いサイズ写真をコピーできるので、ケータイメールに添付するにも簡単だ。写真に関するワークフローは、デスクトップ、完全にFlickr中心になってしまっている。

GREEフォト、事始め

 とはいえ、少し時間があったので、僕の回りで評判が良いGREEフォトを使ってみることにした。僕が解釈する情報デザインの点からすると、FlickrはフォトストックサーバをベースにしたSNSを実現している一方で、GREEはSNSのコンテンツの1つとしてフォトを導入している、ととらえている。だからGREEフォトにFlickrのフォトストックサーバとしての機能を求めるのは、少しずれているかもしれない。

 ただ、どうしてもFlickr基準で考えてしまう、というのは一言書き添えておきます。

 GREEフォトのインターフェイスや写真の管理の仕方は、相当Flickrを意識して作られているな、という印象が大きい。写真毎のアクセス数やGREE日記へのワンタッチの貼り付け、アルバム管理、タグ管理、アクセス数表示、コメントなど、同じである。ただFlickrは英語だけの対応であるため、Flickrの写真管理の楽しさを日本語で使えるようにするという点で、GREEフォトの立派な存在理由がある。

 今日は僕がFlickrにアップロードした写真の中から、viewer数、favorite数のトップレートの写真を37枚ほどポストしてみた。1ファイル2.5MBまで、最大合計200MBまでという容量制限があるので、Flickrの画面からリサイズされた写真をドラッグしてデスクトップにコピーし、それをブラウザのファイル指定で読み込ませていく、と言う手順を7回繰り返した。残念ながらMacユーザーなので、アップローダーツールを使うことは出来ない。時々、写真によっては「アップロードできません」とエラーが帰ってくるモノがあって、それはなぜだろう、と首をかしげつつ。例えば今日頂いた濃い茶の写真を1枚アップロードしようとしたら、上がらないんです。

 ちなみに、1枚だけアップロードしようとするとダメでしたが、同じ写真(コピーしてリネームしたモノ)を2つアップロードしようとすると、うまくいきました。MacOS X 10.4.2のSafariです。2つ以上同時にアップロードをすればエラーが起きませんでした。

アップローダーの重要性

 アップローダーなしで使ってみて初めて思ったけれど、ローカル→ネットへのデータの移行にはブラウザからアクセスするインターフェイスでは限界がある。やはりアップローダーの有無はものすごく大きいですね。マイノリティのMacを使っているので高望みはしませんが、Mac向けにもGREEフォトへの直接のアップローダーがあるといいな、と思った。というよりは、なければ面倒でわざわざ写真をアップロードしないだろうな、とすら思ってしまう。

 ちなみにFlickr用のアップローダーは1001というソフトを使っている。blog書き込み用のソフトウエアであるectoと同じサイトからダウンロードできます。アップローダーを使えば、手元でタイトルやタグをセットして、あとはアップロードボタンを押して放っておくだけ。50枚でも60枚でも載せられるので、名付けだけしておけば後は他の作業をしていられる。

 思ったのは、Flickrはパスワード認証さえをすれば、Flickr上にアップロードした写真のデータを取得できるので、「Flickr→GREEフォト」という連携ツールがあると、GREEのサーバ領域を使わずにGREEフォトへ写真を掲載できるんですがね。

モバイル対応の巧さ

 さて最近はすっかりとケータイからしかGREEを使わなくなっているが、ケータイ対応という点ではGREEフォトはFlickrを軽くひねるように凌駕している。さすが国産サービスだ。アップロードがケータイメールで出来るという点こそ同じであるが、日本のケータイ端末でフル機能が使えるGREEフォトモバイルは、僕の写真ワークフローのうち、モバイル部分に関してはFlickrから完全にリプレイスできそうだ。

 とりあえず写真はPCからアップロードして、空いた時間に写真にキャプションを付ける、なんて言う使い方も出来るだろうし、実際それを移動の電車の中でやっていたら夢中になってしまった。本当は僕は、写真にタイトルだけは付けるけれどキャプションは付けたくない、という方針を忘れちゃうくらい。写真を友人に見せたいと言うときも、ケータイ用にサムネイル化された写真を送っても良いし、GREEフォトの個別写真のURLを送ってもいい。

SNSの中での写真

 GREEフォトに写真をアップロードし始めて最も変わったことは、アクセス履歴の数が極端に増え始めたことだ。前日比10倍くらい。やはりGREEフォトの全体の写真を見てクリックする人もいるのだろうか、全く繋がっていない方からのアクセスを中心に数を増やしている。アクセス履歴で、この時間帯(午前2時)だとなぜか9/20、9/18と、9/19が抜けているんですが。

 ここでまたFlickrとの比較、僕の中での前提の違いで考えてみる。Flickrは完全にオープンに写真をパブリッシュする場として捉えているから、知らない海外の人からコメントが一言入ったりするのも面白いし、うれしさもある。しかし閉鎖系という前提があるのGREEで同じ事が起きるのは、(僕個人としては別にかまわないけれど)なんだか少し違和感がある。

 その違和感に対応しているというべきだろう、GREEフォトでは個別の写真にプライバシーモードを設定するのではなく、プライバシーモードを設定したアルバムを予め用意して、公開のレベルによって入れるアルバムを変える、という使い勝手を提供している。自由度こそFlickrに負けているけれど、わかりやすさを追求しているという印象の割り切り方は良いと思う。

何かが潜むSNSフォトライフ

 先日はてなの伊藤直也さんと話をしていて(話の模様は後々ウラヂオストックでポッドキャストします)、「はてなアンテナ」向けのコンテンツ製造機として「はてなダイアリー」をリリースした、という位置付けの一端を伺うことが出来たが、GREEフォトもSNSでのコミュニケーションを行うためのコンテンツとして写真を導入した、と見ることが出来る。はてなにも「はてなフォトライフ」がありますね。

 Flickrでロンドンのテロやハリケーンの写真について、メディアに載る前だったり、メディアに載らなかったものまで見ることが出来た。こういう写真に世界中からアクセスが集まることになったのだが、日本でも日常生活の中で起きた事件や事故などの写真が多角的にアップロードされるときに、それがSNSの口コミに直接載るという状況そのものがまず面白いと思う。

 またなんらかのフォーマットで撮影された写真が流行ったりするなどのカルチャーが生まれる事も望まれるし、コミュニケーションの中にビジュアルイメージが深く潜り込んでくるという状況が更に加速することも考えら得る。ただ、こういう風にパッと思い浮かぶこと以外の何らかが発生するかもしれない、というのもまたネットコミュニティの醍醐味だ。僕はモバイルと絡んだ当たりに、面白そうな何かが出てくることを期待してます。


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