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Location-Specific: Vodafoneのローカライズとチャンス
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2005.04.20 13:24
契約数で純減が続いているVodafoneがあきらめにも近いような方針転換をしている。auがいつの間にか口火を切って、DoCoMoのFOMAが魅力を完全には伝えきれないながらも契約数を伸ばしている第三世代ケータイ。そこに食いついていけてないのがVodafone 3Gで、原因は世界標準を採用した端末の使い勝手の悪さだ。
正確には使い勝手が悪いと言うよりは、これまでのジャパニーズ・スタンダードと違いすぎるという点がある。良いか悪いかわからないけれど、これまでの日本のケータイはどのキャリア、どのメーカーのモノであっても、とりあえず電話はかけられるし、メールは見られる。ところが店頭でVodafone 3Gの端末をさわってみると、直感的に操作できないのだ。これではデザインに惹かれて触っても、すぐに手放してしまう。
これは僕の感想だけれど、海外での当たり前が日本で全く通用しなかった、という印象を受けている。日本のケータイ利用のメール偏重傾向、実は操作性が重視されているというユーザー同行などが隠れていて、そこにリーチ出来なかった結果がVodafone 3Gの伸び悩みにつながっているのではないだろうか。
ただ、スタンダードを完全に外しているわけでもないとも思える。例えば先日DoCoMoがリリースしたFOMA M1000は、SymbienOSを搭載してフルブラウザ+POP/IMAPでウェブやメールを使うようになっている。これを「ビジネスFOMA」と称している。たとえ開発時間の短縮&ニーズを探るといった戦略端末であるとしても、ビジネスFOMAだからといってi-modeが使えないというのは閉口してしまう。
DoCoMo任せみたいな格好になるのは良くないかもしれないけれど、ビジネスケータイというカテゴリが日本で立ち上がっていくときには、Motorolaなどの海外のケータイのスタンダードが日本に持ち込まれるのではないか。そうなったとしたら、むしろVodafone 3Gの端末の方がノウハウが溜まっていて、素早く端末やサービスを展開しやすい。海外で使えるのはもちろんのこと、Vodafoneでいうところのi-modeであるVodafone Live!に当然のように対応した状態で。
VodafoneはかつてのJ-PHONE。メール受信無料、写メールといったイノベーションを起こしてきたエンジンでもあるわけで、次のイノベーションが起こせるのかどうか期待している。「FeliCaケータイ」はケータイ業界全体の既定路線だけれど、「ナンバーポータビリティ」はどうなるかわからない。この2つをチャンスととらえているVodafoneが、特に後者について、どのような戦略を打ち出すのか楽しみだ。そして「ビジネスケータイ」という新カテゴリを作れるか、これが鍵ではなかろうか。
・CNET Japan: ボーダフォン新社長、「社内体制を変革し、顧客中心の企業に変えていく」
・ケータイwatch: 新社長モロー氏、日本ボーダフォンの改革姿勢を打ち出す
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